2016年03月25日
堀憲郎・日本歯科医師会会長は3月24日、国レベルでの糖尿病性腎症重症化予防プログラムの策定とその実行に向けて、「糖尿病性腎症重症化予防に係る連携協定締結式」に出席した。
日本歯科医師会が参画する日本糖尿病対策推進会議、日本医師会、厚生労働省の3者は、連携して重症化予防プログラムを速やかに策定し、それぞれが傘下の医師会、構成団体、自治体等へのプログラムの周知を行うなどの取り組みを進める考えで、プログラム案は平成28年度中に決定する予定。
締結式では、横倉義武・日本医師会会長/日本糖尿病対策推進会議会長、堀憲郎・日本歯科医師会会長/日本糖尿病対策推進会議副会長、門脇孝・日本糖尿病学会理事長、清野裕・日本糖尿病協会理事長、今村聡・日本医師会副会長と、塩崎恭久・厚生労働大臣が協定書に調印した。調印に当たって塩崎厚生労働大臣は「保険者と医療関係者と連携を図り、全国の好事例の横展開をしていきたい。データヘルスを基に国民の健康を増進し、国民皆保険制度を堅持するために協力いただきたい」と話した。
歯科分野では、未受診や治療中断中の糖尿病患者への受診勧奨や保健指導等での貢献が期待されるが、それらの役割の他、日本歯周病学会が2014年に改訂した「糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン」には糖尿病患者への歯周治療を推奨する記載もなされており、堀憲郎・日本歯科医師会会長は「日本医師会、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会と連携をより強めながら役割を果たしていきたい」と意欲を示している。