PC表示に切り替えるスマートフォン表示に切り替える
  • HOME
  • プレスリリース・活動報告|No.104 令和3年度制度・予算で 加藤厚労相に要望書を提出

プレスリリース・活動報告

プレスリリース・活動報告プレスリリース・活動報告

令和3年度制度・予算で
加藤厚労相に要望書を提出

左から瀬古口専務理事、堀会長、加藤厚生労働大臣、佐藤副会長

日本歯科医師会の堀憲郎会長と佐藤保副会長、瀬古口精良専務理事は7月1日、加藤勝信・厚生労働大臣を訪問し、「令和3年度制度・予算に関する要望」(資料)を手交し、説明しました。

要望書の説明に先立ち堀会長は、5月11日に要望した新型コロナウイルス感染症に関する医療機関の支援要請への対応に謝意を示し、今後も引き続きの対応を求めました。

日歯として、令和3年度制度・予算要望の重点的な要望項目である①地域包括ケアシステムにおいて切れ目なく歯科医療・口腔保健が提供される体制の構築②医療安全対策への対応・院内感染対策等の充実強化③健康寿命の延伸のための新しい生活様式の中でも重要である歯科保健医療の推進④健康を支える歯科健診体制の充実⑤ICTを活用した医療提供体制の取り組み―の5項目を要望する中で、佐藤副会長から特に「病院における歯科の設置、歯科医師の配置の推進」「オーラルフレイル対策の推進」「生涯にわたり途切れない歯科健診制度の定着」の3点を以下のように説明しました。

◎「病院における歯科の設置、歯科医師の配置の推進」について
 地域包括ケアの推進のために病院歯科の設置、歯科医師の配置の必要性を示してきたものの実効性のある進展がなく、今後のウイルス感染症の対応に向けても病院における歯科医療提供体制の充実は急務である。

◎「オーラルフレイル対策の推進」について
 新たな生活様式においては、常に感染症に目を向けた国民の行動変容が求められるとともに、歯科から示してきた口腔ケアをはじめとする口腔健康管理の充実のほか、フレイル対策を口腔から始める「オーラルフレイル対策」の推進が重要となる。

◎「生涯にわたり途切れない歯科健診制度の定着」について
 保健施策には歯・口腔の実態把握が不可欠であり、歯科健診がライフコース全体の中で途切れている現状は多くの課題があるとして、過去3年間、行政において実効的な取り組みができていないことの検証を踏まえた強力な推進を求める。

 最後に堀会長から、具体的な取り組みとして、病院の歯科医師配置の推進については「歯科の活用で採算も向上している病院の事例を調査し展開する事業の立ち上げ」、オーラルフレイル対策の推進については「実務現場となる市町での推進事業への助成」、歯科健診制度の推進については「過去3年間の厚労事業の結果をオープンにし、その結果を踏まえた展開」等を求めました。

(資料) 令和3年度 制度・予算に関する要望について