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日本歯科医師会の紹介

会長あいさつ

健康寿命の延伸と歯科医療

日本歯科医師会会長 堀 憲郎

 日本歯科医師会は明治36年に創立され、今年で114年目を迎えます。
 平成26年末現在、日本の歯科医師数は103,972 人で、そのうち約65,000人が、日本歯科医師会に加入しています。

 本会の会員は「医道の高揚、国民歯科医療の確立、公衆衛生・歯科保健の啓発、並びに歯科医学の進歩発達を図り、もって国民の健康と福祉を増進すること」という目的に沿い、例えば日歯生涯研修事業を通じて自らに目標を課し、日々新しい歯科医学の習得と研鑽に努めています。また例えば地域の歯科医師会が窓口となって行政と協力し、乳幼児歯科健診、学校歯科健診、歯周疾患検診等を通じて、母子保健、学校保健事業や成人歯科保健に貢献するという歯科医師法に定められた責任を果たしています。

 このような会員の長年に亘る努力と貢献の積み重ねにより、一例を挙げれば、我が国の12歳児のむし歯の平均数は平成元年には4本以上だったものが、28年度には遂に1本を切って0.83本となりました。更に平成のはじめから本会が中心となって展開してきた「80歳になっても20本の歯を残そう」という「8020運動」では、当初は80歳で20本の歯を有する国民が1割にも満たなかったものが、平成28年には遂に5割を超えるなど大きな成果をあげています。更に最近では、糖尿病、認知症等全身の健康と口腔の健康の関係も知られています。乳幼児から高齢者まで「国民の皆様に、生涯に亘り噛める喜び、話せる喜びをもって豊かな生活を送っていただくこと」が私たちの目指すところです。

 日本には現在まで1世紀に亘る公的医療保険制度の歴史があり、そのうちの50年は「国民皆保険制度」と呼ばれる、世界に誇る現在の制度を堅持してきました。一方近年の急激な少子高齢化と国の財政事情の悪化により、将来に残すべきこのかけがえのない財産である大切な制度の維持が困難になってきています。この危機的状況の中で「いかにして最後まで健康な生活を営める社会を作るか」が問われています。この「健康寿命の延伸」という国家的課題について、本会は歯科医療の充実によって貢献できるという多くのデータを示し、骨太の方針2017には「口腔の健康は全身の健康にもつながることから、生涯を通じた歯科健診の充実、入院患者や要介護者に対する口腔機能管理の推進など歯科保健医療の充実に取り組む」と明記されました。

 我々はこれからも引き続き、超高齢社会における医療提供者の一員としての役割と責任を果たそうと考えます。日本歯科医師会及び会員の活動について、国民の皆様からのご理解とご支援が得られれば幸いです。

公益社団法人日本歯科医師会 会長
堀 憲郎