2023年09月25日
7カ国歯科医師会会議
オーストラリアのシドニーで開催されているFDI(世界歯科連盟)世界歯科大会に出席している日本歯科医師会(以下、日歯)代表団は、9月21日から公式行事に臨みました。
21日午前の7カ国歯科医師会会議(日本、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、韓国)では、各国の抱えている課題を共有するとともに、それらの解決に向けて意見交換を行いました。
総会に臨む日本歯科医師会代表団
日歯からは、「各国の歯科医療費の現状」を議題に挙げ、各国においても関心の高さがうかがえる活発な情報交換がなされました。これを受け、日歯代表団は、疾病予防が保険給付の対象とされていない国も多く見受けられることから、予防に対する予算措置がなされるようFDIとして政府に提言を行うことを提案しました。また、他の参加国からは「ヘルスケアデータに関する利用規則と権利」、「広く国民の歯科保健を網羅する制度」、「各国歯科医師会と政府/保健省の関係」等の議題が挙がり、日歯からも情報提供しました。次回の7カ国会議は来年のFDI世界歯科大会(トルコ・イスタンブール)の際に開催されることが決まりました。
22日のFDI世界歯科大会総会では、FDIの多岐にわたる活動に関する詳細な報告、財務報告、政策声明について討議・採択されるとともに、FDI次期会長選挙の候補者によるプレゼンテーション等が行われました。
日米懇談会
また同日、アメリカ歯科医師会との恒例の懇談会では、親交を深めるとともに、両国の歯科医療を巡る多様な課題等について意見交換しました。
23日には、日歯と株式会社ヨシダ、株式会社ジーシー、株式会社モリタ、株式会社松風との共催で、今回で31回目となるジャパンナイトレセプションを開催。FDIのイーサン会長をはじめFDI役員や関係者、各国歯科医師会代表者、歯科産業界関係者等400名余の参加を得て、懇親を深めつつ、盛況のうちに終了しました。
代表団は引き続き総会等の公式行事に臨み、27日に帰国する予定です。
ジャパンナイト