2022年04月26日
日本歯科医師会はこのほど、「新型コロナウイルスなど感染症対策における歯科の重要性」に関する情報として、岡山理科大学獣医学部微生物学講座教授の森川茂氏が執筆・監修した「ウイルス感染対策としての口腔ケア~歯磨剤の新型コロナウイルスに対する不活化効果~」をホームページに掲載しました。
本内容では、一般的な歯磨剤に含まれるラウリル硫酸ナトリウム(SDS)などの界面活性剤が新型コロナウイルスを不活化させ、他者への感染リスクが低減できる可能性について実験結果を用いて説明しています。
SDSを含む歯磨剤は、同濃度のSDS単独の水溶液よりもウイルスの不活化効果が高く、その理由として、歯磨剤に配合されているソルビトールやプロピレングリコールなどの多価アルコールにより、SDSによる不活化効果が増強される可能性を示しています。
試験管内の実験結果ではありますが、ウイルス感染対策として口腔のケアは有用性があると考えられます。
■「新型コロナウイルスなど感染症対策における歯科の重要性」
・ウイルス感染対策としての口腔ケア~歯磨剤の新型コロナウイ
ルスに対する不活化効果~
https://www.jda.or.jp/corona/Oral-care-Virus-infection-control.html