2022年07月22日
公益社団法人日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、「おしごと年鑑2022」(発行・朝日新聞社)において、口の中を清潔に保つことの重要性、また歯と口の健康を守る歯医者さんの仕事などについて紹介しました。今回、「おしごと年鑑2021」から誌面を一新し、「口の中を清潔にしていないと病気になりやすいって本当?」というタイトルで、ウイルス感染症など全身の病気を引き起こす可能性があることなどを啓発。また、歯医者さんの仕事の一例として、アスリートを助ける「スポーツデンティスト」を挙げています。 「おしごと年鑑」は、小中学校の児童・生徒に向けたキャリア教育用副教材として発行されている書籍で、全国の小中学校や図書館などに寄贈されています。
日本歯科医師会では、2020年に発行した「2040年を見据えた歯科ビジョン」において、「学校における歯科教育の充実」を提言しました。現在、学校内での歯科保健教育は、児童・生徒の教育指導に当たる教員に委ねられており、必ずしも十分とは言えません。学校歯科医が歯科的な健康教育に関わるためには本来、学校関係者との連携を密にして、互いに理解し合っていることが欠かせないものの、協力体制が整っているところは少ない状況です。
一方で、将来の我が国を支える子どもや若者たちの育成は、学校だけに限らず、企業や地域が連携し、社会全体で取り組んでいくべき課題と認識しています。
これらの問題意識に立って、日本歯科医師会では2020年より「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」、すなわち「キャリア教育」に取り組むべく「おしごと年鑑」への協賛を開始しました。
人生100年時代が到来する中で、子どもたちが問題意識を持ち、学び、働くことを通じて、自らの「羅針盤」をもってキャリアを構築していくことを後押しします。