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プレスリリース・活動報告

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動物の骨使い重要アイテム“歯”の役割など紹介 
将来の口腔防衛隊への参加を呼びかけも
日本歯科医師会とライオンが都内の小学校2校で出前授業

 日本歯科医師会(堀憲郎会長)はライオン株式会社と共に、9月14日に私立帝京大学小学校(東京都多摩市)、10月13日に港区立笄小学校で行われた、団体や企業が実施する出前授業“キャリアパスポートデー”に参加し、動物が生きていく上で大切なアイテムである“歯”の役割やケアの仕方、歯科医師や歯科衛生士が行う処置の方法などを紹介しました。
 歯科医院で働く歯科医療関係者だけでなく、行政や歯科医師会、歯科関係企業等が協働して、国民のお口の健康を守るために活動していることなどを、授業に参加した1年生(帝京大小)や4年生(笄小)の児童に知ってもらうことが目的。
 当日は「歯医者さんのお仕事って?? ~口腔防衛隊がみんなの健康を守る!~」と題した60分間の体験型授業を実施。口腔防衛隊の一員として、日本歯科医師会の小山茂幸常務理事(歯科医師)とライオン歯科衛生研究所の歯科衛生士2名が講師を務めました。
 児童の注目を集めたのは、[1]肉食・草食動物等の頭部の骨、[2]実際に歯科医院などで治療の際に使用するバキュームなどの器具(最強ツール)。[1]では、普段見ることのできないライオンや鹿、カピバラ等の骨を使用して、各動物が噛みちぎり、よく噛んで食べる仕組みやその重要性を説明すると、歯石がついた歯を見て驚きの声を上げる児童もいました。授業の終わりには、全員が思い思いに骨に触れました。

 [2]では、器具の名称を当てるクイズを交えながら、代表の児童数名がタービンやスケーラーなどの操作を体験。他の児童は、画面に映し出される模型を削る様子を食い入るように見詰めていました。
 また、位相差顕微鏡を使用して口の中の細菌の様子や、生え変わった永久歯を長く大切に使うために必要な歯みがきの方法やフロスの使い方を紹介。さらに、国民の歯と口の健康、ひいては全身の健康を守り、笑顔をつくるため日々働く歯科医師や歯科衛生士などの職種の仕事内容やその魅力を伝えました。
 最後に、小山常務理事が「“歯”という大切なアイテムを守るために歯みがきをして、ときどき最強ツールを持っている歯科医院に行ってチェックしてもらえば安心ですね」と話し、将来の口腔防衛隊への参加を呼びかけました。
 授業後には、児童から「(口の中に)菌がたくさんいることが分かった」「歯の大切さを知ることができて良かった。これからも歯を大切にしようと思います」などの感想が寄せられました。
 日本歯科医師会では、全国の歯科医師会や関係企業などと協力して、次世代を担う子どもたちに歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士の職業の魅力を伝える取り組みを進めています。また、文部科学省では、学校の特色や地域の実情を踏まえつつ、子どもたちの発達の段階にふさわしい「キャリア教育」をそれぞれの学校で推進・充実させるよう推奨しています。今回の出前授業はその一環として行われました。