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プレスリリース・活動報告

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2040年を見据えた歯科ビジョン検討会が初会合
「令和における歯科医療の姿」示す議論開始

 

 公益社団法人日本歯科医師会(会長:堀 憲郎)が設置した「2040年を見据えた歯科ビジョン検討会」は6月19日(水)、初会合を開き、『令和における歯科医療の姿~2040年を見据えた歯科ビジョン~』の策定に向けた議論を開始しました。

 本検討会は、外部有識者22名を含む34名の委員で構成。今後2回程度会合を開き、多くの視点から超高齢社会の新しい歯科医療のあるべき姿などを示すべく検討を進め、年度内に取りまとめる予定。

 初会合の冒頭、日本歯科医師会の堀 憲郎会長が基調講演しました。急激な少子高齢化や財政状況の悪化で、我が国の公的医療保険制度は危機を迎え、特に歯科界は固有の構造的課題もあり、強い危機感から10年20年と新しい歯科医療の姿を模索して、地道に発信してきたことなどを説明。「今、歯科への国民の理解や期待が高まっており、それに応え真の健康長寿社会を実現するために、20年先を見据えたビジョンを構築し、その具体的なアクションを起こしていきたい」と述べ、積極的な議論を呼びかけました。

 協議では、外部委員の浅井愼平(写真家)、唐澤剛(元厚生労働省保険局長)、白川修二(健康保険組合連合会顧問)の3氏が「将来の歯科医療の役割と責任」や「歯科医療への期待と課題」などについて、それぞれの立場から発言。他の委員もフリートーク形式で、今後の議論に向けての所感を示しました。今回の意見を踏まえ、8月の第2回会合以降に本格的な検討に入ることとなります。

 上記の外部委員3氏の発言要旨は次の通り。

(浅井愼平委員)

 人生の中で、欠かすことのできない歯や口の存在について、早い時期からそれが重要であるという知識を持ち、また大切であることを身近に意識できるような社会環境の構築が求められる。
 そのためには、小中学校の義務教育の授業が重要な役割を担うことになる。歯科医師会は学校教育の中で、その社会環境構築に向けた取り組みを進めていかなければいけないだろう。

 

 

 

 

(唐澤剛委員)

 歯と口を生涯有効に機能させるという視点から「予防」。そのために「かかりつけ歯科医」がどんな役割で、それをどのような方法で果たしていくかを示さないといけない。
 医療介護連携や生活支援サービスの充実が求められる「地域包括ケア」の中で、歯科医療が果たす役割をもっと強く打ち出す必要がある。
 「摂食・咀嚼・嚥下機能の評価」が重要。特に、フレイル対策における歯科衛生士、歯科技工士が果たす役割は大きくなる。
 これに加えて、エビデンスの集積と新規技術も求められる。

 

 

(白川修二委員)

 歯科は医科に比べて小規模な個人立の診療所が多く、経営面で疲弊している。一方で、診療所数は多く、アクセスは良い。高齢化を迎え、認知症等の患者が増える中、個々の診療所の連携に組織的な対応が必要ではないか。器材が高価など課題を抱える「在宅歯科診療」についても同様である。
 歯科のない病院が多く、医科と歯科の連携は不十分。「チーム医療」の強化に向け、地域の歯科診療所が積極的に関わるなどが重要になってくる。
 う蝕対策が進む一方、歯周病患者は増加している。まだ予防のために歯科医院に行く習慣がないため、歯周病対策に向けた国民運動として仕掛けていかなければいけないのではないか。