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プレスリリース・活動報告

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キャッシュレス決済など認識共有
日医・日歯役員意見交換会

日本医師会・日本歯科医師会役員意見交換会(10/1)

 日本歯科医師会は10月1日(火)、日本医師会と4回目となる役員意見交換会を日本医師会館で開催し、「キャッシュレス決済」「オンライン資格確認、マイナンバーカードへの対応」「保健事業と介護予防におけるオーラルフレイルの取り組み」について課題と認識を共有しました。

 意見交換会の冒頭、挨拶に立った堀憲郎・日本歯科医師会会長は本意見交換会の開催経緯に触れ、地域での医療連携の中で、歯科界としての新しい役割を果たすために、特に日本医師会と意思疎通を図り責任を果たしたいとの考えから、3年前より開催している旨説明しました。

 また、日本医師会のリーダーシップにより医療界全体にかつてない結束力が生まれているとの感謝の意を示した上で、「次期診療報酬改定をはじめ多くの重要な議論が山積しているが、日本医師会と連携して議論に臨んでいきたい」と述べました。

 横倉義武・日本医師会会長は両会の連携同様に、医科歯科連携も順調に進んでいるとの認識を示しました。また、日本医師会として、口腔の健康と全身の健康との関係に注目していると述べるとともに、診療報酬上で医科歯科連携の評価が増加していることについて、日本歯科医師会の尽力に感謝の意を示しました。

 議事では、国が普及を進めるキャッシュレス決済について、歯科医療機関における「手数料負担やポイント付与等」「経理・事務作業」「決済端末の導入」の各課題とともに、両会がそれぞれの会員等を対象に行ったアンケート結果(概要)を共有。今後も課題解決に向けて、医療界全体で議論を進めていくことを確認しました。

 オンライン資格確認、マイナンバーカードへの対応については、日本歯科医師会の現状を説明した後、「マイナンバーカードの健康保険証利用に関する協議会」の議論に臨む日本医師会の姿勢を確認。停電など緊急時のオンライン資格確認や、医療等IDの保険証との具体的な連携などについて意見を交わした後、日本歯科医師会は国の対応に協力するものの、その前提としてオンライン回線、カードリーダーなどの導入費用の負担問題の解決を国に求めていく考えを述べました。

 保健事業と介護予防におけるオーラルフレイルの取り組みについては、日本歯科医師会から「オーラルフレイルの概念・定義」「オーラルフレイルの指標と口腔機能低下症」「オーラルフレイルの対応」等について説明した。

 日本医師会からは、フレイル対策の重要性から、高齢者の口腔機能の低下も要因の1つとの考えの下、平成28年度より「かかりつけ医機能研修」の研修項目の中にオーラルフレイルに関する講義を取り入れていることが披露されました。

 その一方で、現在の後期高齢者広域連合による保健事業の対象者が75歳以上となっており、それ以前からの予防・対策といった保健事業を行うことが必要など、活発な意見が上がりました。