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プレスリリース・活動報告

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令和4年度歯科保健医療施策関係予算(案)について

 令和4年度の歯科保健医療施策関係予算(案)が本日、閣議決定されました。

 厚生労働省医政局全体の予算が対前年度比7%減額した中で、歯科に関わる医政局歯科保健課予算は34億6700万円で、14.5%増額になっており、「歯科口腔保健・歯科保健医療の充実・強化」の部分では、対前年度比38.1%増額となる他、随所に工夫の見られる内容と受け止めています。

 いろいろ課題もありますが、口腔の健康と全身の健康の密接な関係が、国民にも理解され、歯科医療と口腔健康管理の充実による健康寿命の延伸に大きな期待が寄せられていることを踏まえ、歯科疾患対策強化の推進が示された予算となったと評価します。

 骨太方針2021等にも記載されているように、「歯科口腔保健の充実」と「歯科保健医療提供体制の構築と強化」は国の歯科保健医療政策の大きな柱であり、今回の予算でもこの喫緊の課題に対する取り組みが示されています。

 特に「歯科口腔保健の充実」に関しては、歯科健康診査推進事業の大幅な拡充や地域間の健康格差是正に重要な8020運動・口腔保健推進事業の継続および一部拡充について、評価したいと考えています。

 また、「歯科保健医療提供体制の構築と強化」については、歯科医療提供体制構築推進事業として、地域の実情を踏まえた都道府県の取り組みの実施に必要な財政支援を行うことが認められたことから、この事業を通じて地域における歯科医療提供体制の構築が推進されることを期待します。

 一方、今回の歯科保健課予算は、8月の概算要求額からは5%ほど減額されたほか、これまでも予算をスピード感をもって執行することや、事業の見える化等において課題があると認識しています。次年度以降、個々の事業の更なる充実と予算の適切な執行を望むところです。

 厳しい財政状況の中で、ご理解とご支援を賜り、予算の確保に尽力いただいた関係国会議員の皆様や、日本歯科医師連盟はじめ多くの関係各位にお礼を申し上げます。

 今後は、この令和4年度予算が有効に活用され、歯科関係事業が円滑かつ迅速に実施されるように日本歯科医師会も積極的な提言と協力をして参る所存です。