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プレスリリース・活動報告

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平成28年歯科疾患実態調査結果(概要)について

○日本歯科医師会は当時の厚生省とともに、平成元年(1989年)より、「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という8020(ハチマルニイマル)運動を開始しました。開始した当時は、女性の平均寿命がようやく80歳になった時期であり、さらには80歳で20本以上歯を保有している人の割合は7%程度(平均歯数4~5本)という状況でした。

○「健康日本21(第二次)」(平成25年度から10年間の計画)では、8020達成者率(80歳で20本以上保有する者の割合)を平成34年において50%にするという目標を掲げておりました。今般の平成28年歯科疾患実態調査により、その目標が達成されたことが明らかになりました。

○想定を遙かに超えたスピードで、8020達成者率が50%を超えたことは、歯科界はもとより、関係方面が一丸となって推進した8020運動による国民への啓発活動の成果であると評価したいと考えます。一方で、調査結果によれば平均歯数が20本に達している年齢は69歳までであり、70歳以上では、平均歯数は20本を下回っている状況には変化がないなど、今後の課題も存在します。

○日本歯科医師会では、8020達成者率が50%を超える状況を「8020健康長寿社会」と位置付け、その実現を目指してきました。今般のその実現を踏まえ、これからは更に「8020運動」に『オーラルフレイル』という新たな考え方を加えて、健康長寿をサポートしていく目標を掲げています。

○日本歯科医師会は長年に亘り、歯と口腔の健康と全身の健康に密接な関係があることを多くのエビデンスと共に発信を続け、今それが広く社会的な理解を得つつあります。今後もこの流れを減速させることなく、オーラルフレイルへの対応も含めて、口腔の健康の保持・増進を通じて、国民の更なる健康長寿に貢献していきます。