2019年12月26日
左から堀憲郎会長、加藤勝信厚労大臣、柳川忠廣副会長、島村大参院議員
日本歯科医師会の堀憲郎会長と柳川忠廣副会長は12月26日(木)、加藤勝信・厚生労働大臣に対し、今般の「全世代型社会保障検討会議中間報告」に「卒前・卒後の一貫した医師養成課程の整備」が謳われたことにも関連し、将来にわたる歯科医療提供体制の安定的な確保のために、歯科大学・大学歯学部の卒前教育と歯科医師国家試験、歯科医師臨床研修との連携を図り、さらに、その後の生涯研修をも含めたシームレスな歯科医師養成を実現するための政策提言の申し入れを行いました。
具体的には、政策的施策として「全国29の歯学部・歯科大学と医療系大学間共用試験実施評価機構(CATO)との緊密な連携の下、共用試験を公的なものとすること」「診療参加型臨床実習のさらなる充実を図るため、学生が行う歯科医行為を Student Dentist として法的に担保すること」を重点的に提言しました。
近年、歯学教育の座学偏重、国家試験対策への偏重が指摘されることから、その是正と、歯科医師を目指す学生にとって極めて重要な、診療参加型臨床実習の充実につながることを期待しています。併せて、卒後の臨床研修まで一貫した歯科医師養成のあり方について協議する場の設置を求めました。
本提言については、来年1月に文部科学大臣へも申し入れを行う予定です。