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プレスリリース・活動報告

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第16回警察歯科医会全国大会を開催
テーマは「大規模災害時の身元確認における連携」

(左から)講演を行う小此木八郎・国家公安委員会委員長、内閣府特命担当大臣(防災)/
挨拶に臨む堀憲郎・日本歯科医師会会長/シンポジウム「災害時の対策と歯科との連携」

 日本歯科医師会(会長 堀 憲郎)は8月19日(土)、東京・千代田区の歯科医師会館において第16回警察歯科医会全国大会を開催した。

 警察歯科医会全国大会は、平成14年度に長野県で第1回大会が開催され、今回第16回目を迎えるが、その前身である全国警察歯科フォーラムが平成8年から平成13年まで開催され、地域での活動を含めると、警察 歯科医会は半世紀以上の長い歴史を持っている。

 警察歯科医会の役割と重要性が強く認識されたのは、昭和60年8月に発生した群馬県御巣鷹山における日航機墜落事故であるが、近年は特に大規模災害の発生頻度が高くなっており、ほぼ毎年のように地震災害や 豪雨災害等が発生している。日本歯科医師会においても、昨年度は1年間で、熊本地震対応を含め3回の対策本部の設置を余儀なくされる等、過去にはなかった状況が認められる。このような状況も踏まえ、日本歯 科医師会では身元確認マニュアルの発刊、身元確認作業様式の全国統一、研修会の充実、関係団体・組織との連携強化等に精力的に取り組んできた。さらに近年の死因究明推進法及び同計画や死因身元調査法でも「歯科医師と警察の関係」が明確化されるなど、警察歯科医会の責任と役割はより大きくなりつつある。

 そのような背景の中、警察歯科医会関係者が一堂に会する全国大会は、日本歯科医師会主催、各都道府県歯科医師会主管として毎年開催していたが、本年度は初めて日本歯科医師会が主管となり、「大規模災害時の身元確認における連携」を大会テーマに掲げ企画・運営にあたった。当日は、都道府県歯科医師会、都道府県警察のほか、厚生労働省、防衛省、 海上保安庁、大学等から200名を超える関係者が参加した。

 大会プログラムは、▽堀憲郎・日本歯科医師会会長による挨拶▽来賓挨拶▽日本歯科医師会報告▽基調講演(Ⅰ、Ⅱ)▽シンポジウム―等で構成され、基調講演では、国家公安委員会委員長、内閣府特命担当大臣(防災)・小此木八郎氏より「首都直下地震における具体的な応急対策活動に関する計画」、大阪大学歯学部附属病院医療情報室准教授・玉川裕夫氏より「歯科診療情報の標準化の現状と展望」についてご講演いただいた。

 続くシンポジウムでは、「災害時の対策と歯科との連携」をテーマに、厚生労働省医政局歯科保健課課長・田口円裕氏、警察庁刑事局捜査第一課検視指導室長・大窪雅彦氏、海上保安庁刑事課刑事企画指導官・田添太志氏、日本医師会副会長・今村聡氏をシンポジストとして、災害時における身元確認業務や歯科医師との連携、関係機関・団体等との連携等について議論を行った。

 最後に、次年度大会の主管である熊本県歯科医師会・浦田健二会長が次回大会に向けた抱負を述べ、閉会となった。