PC表示に切り替えるスマートフォン表示に切り替える
  • HOME
  • プレスリリース・活動報告|No.175 「国民皆歯科健診」で注目の集まる歯周病と全身疾患~女性ならではの疾患も!女性と歯周病の関...

プレスリリース・活動報告

プレスリリース・活動報告プレスリリース・活動報告

「国民皆歯科健診」で注目の集まる歯周病と全身疾患~女性ならではの疾患も!女性と歯周病の関係~「歯と口の健康シンポジウム2022」を開催

 日本歯科医師会は10月12日(水)、「歯と口の健康シンポジウム2022」(協賛:パナソニック株式会社)をオンラインで開催しました。テーマは“「国民皆歯科健診」で注目の集まる歯周病と全身疾患~女性ならではの疾患も!女性と歯周病の関係~”で、天野敦雄・大阪大学大学院歯学研究科口腔分子免疫制御学講座予防歯科学教授による基調講演や天野氏とフリーアナウンサーの政井マヤ氏との対談、ブラッシング講座の3部構成で実施しました。

 主催者挨拶で日本歯科医師会の柳川忠廣副会長は、今回で27回目を迎えるシンポジウムについて、女性のライフステージに応じた健康と歯周病に焦点を当てたことを説明し、テーマにある「国民皆歯科健診」の具体的な検討が骨太の方針2022に明記されたことに触れ、あらゆる世代が、年に1回は歯科健診を受診できる環境を作ることが国民皆歯科健診の基本的な考え方であると述べ、シンポジウムを通じて、新しい発見や気付きの場となることを期待していると話しました。

▼【第1部 基調講演】
 「歯周病と全身疾患 ~女性と歯周病の関係~」
  天野敦雄氏(大阪大学大学院歯学研究科口腔分子免疫制御学講座予防歯科学教授)

        天野敦雄氏

 天野氏は、日本人の成人の8割が歯周病に罹患している現状や歯周病のメカニズム、歯周病と全身の疾患や女性ホルモンとの関係性などを説明しました。
 特に女性のライフステージと歯周病については、思春期、月経、妊娠、更年期・閉経期において、女性ホルモンの影響や乱れなどによる歯周病との関係を分かりやすく解説しました。さらに、妊婦の2人に1人が妊婦性歯周病に罹患しているとのデータを示しながら、同疾患により早産・低体重児出産のリスクが高くなると話しました。
 その上で、天野氏は、歯磨きで出血などの症状があった際には、放置せずに歯科医院に通院することと、適切なセルフケアの実践を呼び掛けました。

▼【第2部 トークセッション】
 「歯周病にならないために必要なケア My歯科医師・歯科衛生士を持とう!~」
  天野敦雄氏(大阪大学大学院歯学研究科口腔分子免疫制御学講座予防歯科学教授) 
  政井マヤ氏(フリーアナウンサー)
 
 天野氏は、「食べることは生きること」であると強調し、噛む機能の低下など「オーラルフレイル」が進むと心身機能の低下につながることを説明しながら、全身の健康を守るためにも、かかりつけの歯科医院だけでなく、My歯科医師・歯科衛生士を持ち、自身に合ったセルフケアをしっかり学び、実践していくことを勧めました。
 政井氏は、セルフケアでフロス等を続けている一方で、かかりつけの歯科医院に定期的に通院し、My歯科衛生士を持つことで、自身の歯に対して安心感が得られていると述べました。

対談する天野氏と政井氏

▼【第3部 歯科衛生士によるブラッシング講座】  岩切美奈氏(歯科衛生士)

 岩切氏は、セルフケアとプロフェッショナルケアが重要であることを説明した上で、セルフケアにおけるブラッシング方法を紹介しました。


※シンポジウムの模様は、以下よりご覧いただくことができます。

 ・日本歯科医師会YouTube公式チャンネル
  https://www.youtube.com/watch?v=WVKsi2J-rSQ