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ホワイトニング

漂白処置による歯へのダメージ

約35%程度の高濃度の過酸化水素を用いるオフィスブリーチの漂白処置をした歯のエナメル質表面は、わずかに荒れてすりガラスのように白く濁ることがあります。通常、この白濁は数日のうちに自然消滅します。ただし、歯の一部分に石灰化が不十分(写真24)あるいは脱灰されたところがあると、その部分が際立って白濁し、すぐには消えませんので、別の追加の処置が必要になることがあります。漂白すると歯がボロボロになるのでは、と心配される方もおりますが、高濃度の過酸化水素を120時間接触させた時に歯から溶け出すミネラルの量は、ソフトドリンクやフルーツジュースに2分ないし2分半接触させた時と同じ程度と研究報告されています。最近の抜去歯を用いた研究では、漂白後に人工唾液に触れることで再石灰化が促進される、エナメル質内部のミネラル濃度が上昇する、歯質の耐酸性が向上するなどの報告があります。低濃度の漂白剤を用いるホームブリーチでは歯がダメージを受けるという心配はありません。

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