歯ぎしり(ブラキシズム:Bruxism)の分類
歯ぎしり(ブラキシズム)とは、上下の歯が非機能的な接触を生じている状態を言います。寝ている時に起こる場合と、目覚めている時に起こる場合とにより、睡眠時ブラキシズムと覚醒時ブラキシズムとに分けられます。また、ブラキシズムは下顎の運動を伴うグラインディング(いわゆる歯ぎしり)とタッピング、一定の下顎位で行われるクレンチング(かみしめ)とに分類することができます。睡眠時ブラキシズムは基本的には中枢性の問題であり、睡眠関連疾患と考えられています。一方、日中クレンチングや覚醒時に生じる上下歯列接触癖 (tooth contacting habit: TCH) とも言われている覚醒時ブラキシズムは、様々な条件に伴って獲得された習癖であると考えられています(表1)。
表1 歯ぎしり(ブラキシズム)の分類
- 睡眠時ブラキシズム
- 覚醒時ブラキシズム
日中クレンチング(daytime clenching)
上下歯列接触癖(tooth contacting habit)
新編顎関節症(永末書店)より引用
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