おわりに
口の中は観察することが簡単です。その上、口の中は感覚が鋭いので、小さな異常に気付くのも早いのです。ある程度病変についての知識があれば、どのような状態かを判断することも可能でしょう。しかしながら、医療施設を受診するこのような患者さんの中にはまだまだ病悩期間(病気を自覚している期間)が長い方がいらっしゃいます。口の中に異常がある時は、まず自分で口の中を観察して、専門医を受診する必要性を自覚してください。そして、できるだけ早く専門医の診察を受けてください。この項がその一助となれば幸いです。
臨床資料提供
愛知学院大学歯学部附属病院口腔外科第二診療部
豊橋市民病院歯科口腔外科
愛知学院大学歯学部顎顔面外科学講座 教授 下郷和雄 准教授 深野英夫