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歯科医師とは

歯科医師の活動

スポーツデンティスト

スポーツデンティストの養成について

平成23年8月24日に施行された「スポーツ基本法」や、平成24年3月30日に策定され今後10年程度のスポーツに関する基本方針について定めた「スポーツ基本計画」に『歯学』、『マウスガードの着用の効果等の普及啓発を図ること』が明記されるなど、スポーツにおける歯科の重要性がますます高まっています。

そのような時代のニーズにこたえ、スポーツ医・科学のさらなる発展や日本におけるスポーツ振興、競技力向上の一助となるよう、スポーツ愛好者からトップアスリートまで、様々なスポーツ現場で、スポーツ医・科学に基づき適切に指導・助言のできるスポーツ歯科の専門家を育成しています。

スポーツデンティスト概要(日本スポーツ協会)
スポーツデンティスト養成講習会開催概要

スポーツ歯科とは?

スポーツ歯学については、国際歯科連盟(FDI)が1990年に「全てのスポーツ競技を通じて適切なスポーツ活動の選択、助言、診査、監督と、また必要に応じて治療を行い、さらに専門的情報を提供することを目的とする特別な歯科医学の部門」と提言しています。 日本におけるオリンピック日本代表候補選手に対する歯科検診は1988年のソウルオリンピックからはじまり、同候補選手のメディカルチェックには内科、整形外科、歯科の3科が義務づけられています。

テーマパーク8020 スポーツと歯科
日歯8020テレビ スポーツと歯科<1>スポーツやるなら歯医者さんへ
日歯8020テレビ スポーツと歯科<2>最高のパフォーマンスを生み出すには!?
日歯8020テレビ スポーツと歯科<3>マウスガード徹底解説

スポーツデンティストとはどんな仕事?

① スポーツ選手のデンタルチェック(歯科検診)を行います。
② スポーツ選手の競技活動を考慮しつつ、むし歯、歯周病、親知らず等に起因する炎症等、一般的な歯科疾患に関する相談や治療、応急処置を行います。
③ スポーツ外傷事故による歯の破折・脱落、顎骨骨折等に関する相談・治療・応急処置を行います。
④ スポーツ外傷防止のため、カスタムメイドマウスガードの製作・調整を行います。
⑤ スポーツ現場(大会等)での歯科的救護を行います。

アスリートたちへの歯科的サポート実例(一例)

サポート対象者 歯科的問題 診療等の介入方法・改善結果
男子空手道選手
(全日本強化指定選手)
親知らずの腫れを繰り返し、緊張時に疼痛。忙しさもあり通院せず、また、怖くて抜歯に踏み切れなかった。 試合前の外科処置は適切でないと判断。ドーピングに注意しながら投薬で消炎を図り、大会後に抜歯。以降、腫れることもなく直後の国体において軽量級で優勝。
ハンドボール日本代表選手 むし歯、歯周病、噛み合わせ等、歯科治療が必要な疾患が認められた。 治療を行うとともに口腔保健指導や生活指導を同時に行い、希望者にはマウスガードを製作。マウスガード装着により呼吸換気量の増加や筋力向上が認められた。
プロサッカー選手
(Jリーガー)
元々ヘディングが得意なセンターバックの選手が、ヘディングの際に歯がしびれるように痛み、ヘディングの精度が落ち、スタメンからも外れた。
検診の結果、むし歯や歯髄炎の状態であった。
患歯に負担がかからないように配慮しながら処置を行った。
痛みがとれた後は、持ち前のヘディング力が回復、セットプレーからヘディングで得点を多数決めるなど、J1昇格への原動力となった。 また、チームも改めて歯科の大切さを理解し、歯科医師がメディカルスタッフの一員として現在も携わっている。

スポーツデンティスト資格の更新について

日本スポーツ協会公認スポーツデンティストの資格有効期間は4年間です。
資格更新には、資格有効効期限6か月前まで(更新認定日より3年6か月以内)に日本歯科医師会が定める更新研修事業に参加しなければなりません。

スポーツデンティスト資格の更新研修について(日本スポーツ協会)

関係団体(リンク)

一般社団法人日本スポーツ歯科医学会
日本スポーツ協会公認スポーツデンティスト協議会