2017年9月7日
TC106総会の様子(8/25) | Gottfried Schmalz ISO/TC106議長(写真中央) を訪問する日本代表団(8/21) |
第53回ISO/TC106(国際標準化機構/歯科専門委員会)年次会議が8月20日~25日の6日間、中国・香港の香港大学で開催され、19カ国1地域から340名が参加しました。日本からは杉山茂夫団長(日本歯科医師会常務理事)を始め、根來紀行副団長(日本歯科材料器械研究協議会会長)、日本歯科医学会から松村英雄教授(日本大学歯学部)、小田豊TC106日本議長(東京歯科大学)など関係者総勢91名の代表団が参加し、ISO規格に日本のJIS規格を組み込むことを目指して各国代表と検討を行いました。
会議では、日本が提案するJIS規格を基にした、新規のISO規格提案「義歯床用硬質裏装材」について、小田日本議長がSC(Sub Committee)2(補綴材料)の総会においてプレゼンテーションを行い、次回会議でも継続して検討することになった他、SC 6(歯科器械)では、2年前から始まったポータブルユニットの規格開発において、診療室外で使用する(持ち運び用)医療機器の規格開発の構想が持ち上がりました。
会期中の21日の午前には杉山団長他6名が、ISO/TC106議長のGottfried Schmalz氏及びSylvia Lefebvre事務局長を表敬訪問し、平成31年に日本で開催する第55回年次会議の運営に関わる打合せを行いました。また、23日には警報レベルとして最高のシグナル10が発令された台風13号(名称:HATO)が香港に上陸し、終日会議が中止になる等のハプニングもありましたが、運営事務局の迅速な状況判断や会議の運営、連絡体制等は日本開催に向けて大きな参考となりました。
次回の第54回年次会議は、来年9月16日~21日の6日間、イタリアのミラノで開催される予定です。