制作:日本歯科医師会 協力:ライオン




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いきものたちの歯ってどうなっているんだろう?形や本数、生え方や生え替わり……。私たち人間と似ているものから、まったく違うものまで実にさまざまです。自然界に生きるいきものにとって歯は、命をつなぐために大切な機能。だから、歯みがきをしなくても健康を維持できるユニークな仕組みや習性を備えていたりします。今回は、今年の干支「ウサギ」の歯に注目!
生涯伸び続ける28本の歯
ウサギの歯は、生まれる前、または生まれた直後に乳歯が抜けて永久歯になり、その数は全部で28本。常生歯といって一生伸び続けます。前歯に当たる鋭い切歯は、1週間に2mm程度、1年でナント!10~12cmも伸びるとか!放っておいたら、大変なことになってしまいますね!?だからウサギは、牧草などかたくて繊維の多いエサを食べることによって歯の伸びすぎを防いでいます。

切歯の裏に、さらに切歯が!?
ウサギは、上あごの切歯の裏に、小さな小切歯があるのが大きな特徴です。この小さな存在が、現在のような「ウサギ目」に分類されるきっかけになりました。それ以前は、ネズミなどが属する齧歯目の一種「重歯亜目」に分類されていたんですよ。

歯の前面と後面では
“かたさ”が違う!?
野生下では種子や樹皮なども食べるウサギ。噛み合わせも、かたくて繊維の多い食物の摂取に適しています。さらに切歯は、前面と後面で“エナメル質の量”が異なります。切歯の前面は、エナメル質が非常に厚いためかたい一方、後面はエナメル質がほとんどないので前面に比べてやわらかです。だから、切歯の後面は削られやすく、その結果、常に歯が尖るようになっているのです。

1分間に120回も咀嚼!
ウサギがエサを食べるときは、食べ物を切歯でちぎり、臼歯ですり潰します。このとき、1分間に120回程度咀嚼するんだとか!噛んで噛んで噛みまくることで上下の歯がこすれて、どんどん伸びる歯を削っています。食事以外では、歯ぎしりすることで歯の長さを調整することもあるようです。


「第80回 全国小学生歯みがき大会」
6月1日~10日に今年も開催します!
小学生の歯とお口に対する健康意識をはぐくむことを目的とした当大会は、毎年「歯と口の健康週間」(6月4日~10日)に合わせて開催しています。今年は、全国・海外の約4,900校、27万人の小学生が参加します。子どもたちは、学校でDVD教材を視聴しながら、クイズや実習を通して「歯と歯ぐきの大切さ」やしっかり身につけたい「セルフケアの方法」などを楽しく学びます。
