目 次
第1章 フッ化物によるむし歯予防 / 第2章 フッ化物配合歯磨剤(フッ素入り歯磨き剤) / 第3章 フッ化物洗口 / 第4章 フッ化物歯面塗布 / 第5章 歯科で使用されるフッ化物とPFASの違い
第4章 フッ化物歯面塗布
フッ化物歯面塗布は、歯科医院や市町村保健センターなどで歯科医師や歯科衛生士が行う専門的なむし歯予防法です。9000ppm程度の高濃度のフッ化物溶液を歯に直接塗ることで、むし歯予防効果が得られます。
むし歯になりやすい子ども、矯正治療中の人、そして根面むし歯が増える高齢者にも効果があります。
使用される主な薬剤
・2%フッ化ナトリウム(NaF)溶液
・リン酸酸性フッ化物(APF)溶液
・リン酸酸性フッ化ナトリウムゲル(APFゲル)
方法
1 歯の清掃
フッ化物が効率的に作用するように歯の清掃をします。
2 乾燥・防湿
歯を乾燥して、唾液で歯が濡れないようにします。
3 フッ化物の塗布
歯面にフッ化物を塗布します。塗布法には以下の3種類があります。
1) 綿球法
綿球・綿棒法:溶液タイプの製剤を用いて、小綿球または綿棒に浸して歯面に塗布する方法
2) 歯ブラシ法
歯ブラシ法:ゲル(ジェル)タイプの製剤を、歯ブラシを用いて、通常の歯磨きの要領で歯面に塗布する方法
3) トレー法
トレー法:トレーにゲルまたは溶液タイプの製剤をのせ、歯面に接触させる方法
4 塗布後30分間は飲食・うがいを控える
塗布が特に効果的な年齢と対象となる歯
・1歳:乳前歯
・2〜4歳:乳臼歯
・5〜7歳:第一大臼歯・永久前歯
・8〜11歳 永久前歯、小臼歯
・12〜13歳:第二大臼歯
矯正治療中や高齢者の歯の根のむし歯の予防に用いられます。
※むし歯リスクに応じて年に1回から4回程度、定期的に塗布します。
安全性
塗布に使う薬液は高濃度ですが、歯科医院で適切に管理されているため安全です。誤って飲み込む量はごくわずかで、健康に影響はありません。
日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会編、う蝕予防の実際、フッ化物局所応用実施マニュアル社会保険研究所
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