6.睡眠時無呼吸症候群の治療法
- 2. 手術的治療法
- 1)口蓋垂軟口蓋咽頭形成術など
- 2)扁桃アデノイド摘出術(特に小児に多い)
- 3)顔面形態矯正手術(下顎を中心に行う場合が多い)
4.減量(肥満の解消は何よりも優先)
-
5.生活習慣の改善
- 1)側臥位(横向き)での就寝
- 2)アルコール、睡眠薬の禁止
- 3)増悪因子の除去
6.薬物療法
1. 持続陽圧呼吸療法(NCPAP)
現在社会保険で認められている代表的治療法で、器械を用いて鼻から強制的に肺に空気を送り込む治療法です。この治療法は特に重症患者さんには極めて有効で、学術的裏付け (EBM) のある唯一の治療法で、患者さんの延命効果があることがあきらかになっています。 AHI が 30/H 以上の重症例では自覚症状の有無に関係なく第1選択となります。
2. 手術療法
a. 鼻で呼吸出来ることが全ての治療に共通している点であり、鼻の通気を改善する手術が有ります。
b. また、軟口蓋や扁桃など閉塞部位が明らかな場合には減量手術が有効です。
小児の場合にはアデノイドや扁桃肥大が原因の大半で摘出手術が行われます。
c. 下顎が小さい場合には下顎を延長する手術も行われます。
3. 口腔内装置治療
平成16年度より歯科社会保険に認められたのが「口腔内装置治療」です。
この治療法は、睡眠時無呼吸症候群と診断がついて、口腔内装置治療 (Oral Appliance OA) が必要と認められた場合に歯科医師が治療にあたります。