「歯の学校」 WEBで学ぶ、歯と口の健康。
2024 vol.79

制作:日本歯科医師会 協力:ライオン

数字でみる歯のはなし 歯周病が「世界一」!? 数字でみる歯のはなし 歯周病が「世界一」!?

「世界でもっとも蔓延している感染症」と言われている歯周病。日本も例外ではなく、30代でも3人に1人が進行した歯周病を有し※1、その数は年齢に伴い増える傾向にあります。歯周病は“口の中だけの病気”と思ったら大間違い!実は、糖尿病や心臓病、肺炎、脳血管疾患、骨粗鬆症こつそしょうしょうなど、全身の病気との関連が指摘されています。また、早産や低体重児出産のリスクを増加させることが報告されています。毎日を健康でイキイキと過ごすために、家族みんなで歯周病予防を心がけましょう!

  • ※1
    厚生労働省「令和4年 歯科疾患実態調査」
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歯周病ってどんな病気?何がこわいの?
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歯周病セルフチェック!

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今後も丁寧な歯みがきを心がけ、年2回以上は歯科医院などでチェック&ケアを受けましょう!

1~2個

歯周病の可能性あり。
まずはセルフケアの見直し&歯科医院などで早めに相談を!

3~5個

歯周病が進行している恐れあり。早めに歯科医院などへの受診を!

  • *出典 (公財)8020推進財団の資料をもとに一部改変

QUESTION 01 1問目 QUESTION 01 1問目

歯周病とは…?

正解はこちら!
ANSWER 正解は

歯ぐきの病気

歯周病は、歯を支えている歯ぐきや骨(歯槽骨しそうこつ)などの歯周組織が破壊されてしまう病気です。炎症範囲が歯ぐきだけにとどまっている「歯肉炎」と、炎症が歯根膜しこんまくや歯槽骨まで及んだ「歯周炎」に大別できます。歯周病の直接の原因は「歯垢(プラーク)」。歯と歯ぐきのすき間に歯垢がたまると、中に潜んでいる歯周病菌が作り出す毒素などによって炎症が引き起こされるのです。「毎日きちんと歯をみがいているし…」とか「まだ若いから」なんて油断は禁物!歯周病は、気づかないうちに進行しがちです。早めに歯周病サインに気づき、適切なケアを習慣にして歯周病を予防しましょう。

歯と歯周組織(断面図)
歯の支持組織(歯周組織) 歯肉(歯ぐき) セメント質 歯根膜 歯槽骨 歯の支持組織(歯周組織) 歯肉(歯ぐき) セメント質 歯根膜 歯槽骨
QUESTION 02 2問目 QUESTION 02 2問目

歯を失ってしまう
一番の原因は?

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ANSWER 正解は

歯周病

日本人が大切な歯を抜くことになってしまう原因の1位は「歯周病」です※2。歯周病は「サイレント・ディジーズ(沈黙の病気)」とも呼ばれ、自覚症状がないまま進行してしまいがち。気づいたときにはすでに重症…というケースは少なくありません。歯周病予防には、細菌の塊である歯垢をしっかり取り除くことが必須。定期的に歯医者さんを受診してクリーニングしてもらうとともに、自分のお口の状態にあったセルフケアの方法を学んで継続しましょう。

  • ※2(公財)8020推進財団「第2回 永久歯の抜歯原因調査2018」
歯垢を取り除くセルフケア
3つのPOINT
1 歯と歯ぐきの境目を重点的に! ハブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に45度の角度であて、軽い力で小刻みに動かす。 2 細かい部分はワンタフトブラシで! 奥歯の奥や歯並びが悪いところなど、ハブラシが届きにくい場所はワンタフトブラシが便利。 3 歯と歯の間もしっかりケア! 歯と歯の間も歯垢が残りやすいところ。ケアにはデンタルフロスや歯間ブラシの活用を! 1 歯と歯ぐきの境目を重点的に! ハブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に45度の角度であて、軽い力で小刻みに動かす。 2 細かい部分はワンタフトブラシで! 奥歯の奥や歯並びが悪いところなど、ハブラシが届きにくい場所はワンタフトブラシが便利。 3 歯と歯の間もしっかりケア! 歯と歯の間も歯垢が残りやすいところ。ケアにはデンタルフロスや歯間ブラシの活用を!
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