守ろう歯の健康!「年に2回以上は、歯科医院でプロフェッショナルケアを受けましょう。」 歯の学校 vol.77 日本歯科医師会

制作:日本歯科医師会 協力:ライオン

歯みがき い・ろ・は もしかして自分も? 大人のむし歯経験98% 歯みがき い・ろ・は もしかして自分も? 大人のむし歯経験98%

元気な歯ぐきで歯周病予防!

「コラーゲン」は、私たちの体を構成するタンパク質の一種。お肌にハリや弾力を与える成分として知られていますが、実は「歯ぐき」も、約60%がコラーゲンでできています※2。ご存知でしたか?
ところが!体内のコラーゲン量は、25歳をピークに40代で約半分になるのだとか…。年齢を重ねてお肌の悩みが増えてきたら、歯ぐきの状態にもちょっと気を配る必要があるかもしれません。
歯周病の予防には、健康な歯ぐきを保つことがとても大切。適切な歯ぐきケアで、元気な歯ぐきを維持しましょう。

  • ※1
    『老化のメカニズムと制御』
    (アイビーシー/1993.6一部改編引用)
    高橋周七 元日本大学薬学部教授、
    元カリフォルニア人間科学大学院(U.S.A.)客員教授
  • ※2
    Periodontology2000,3,9,-38(1993)
お口ケアをスキルアップ! お口ケアをスキルアップ!

歯周病がわかるクイズに挑戦!
あなたはいくつ正解できるかな?

[1問目]
世界一、罹患者数が多いと
ギネスブックが認定した感染症は?

正解はこちら

歯周病は2001年に、「人類史上、もっとも感染者数の多い感染症」と紹介されました。日本でも30代で3人に1人が罹患していて、罹患者は年齢に伴い増える傾向※1。進行すると歯が抜けることもあり、日本人が歯を失う原因の1位になっています※2。歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨(歯槽骨 しそうこつ )といった歯周組織が壊されてしまう病気。「サイレント・ディジーズ(沈黙の病気)」とも呼ばれ、自覚症状がないまま進行してしまい、気づいたときにはすでに重症…というケースも少なくありません。歯周病を予防するには、歯周病菌の棲み家である歯垢(プラーク)や歯石をしっかり取り除くことが大切です。

※1 厚生労働省「令和4年歯科疾患実態調査」
※2 厚生労働省「e-ヘルスネット>歯の喪失の原因」

[2問目]
歯周病は、治せる病気?

正解はこちら

歯周病は、初期の「歯肉炎」であれば治すことができます。しかし、進行した「歯周炎」は、適切な治療とケアで進行を食い止めることはできるものの、完治が難しくなります。それだけに「予防」が大事です。歯周病予防で大切なのは、「歯ぐきの健康を保つ」こと。まずは定期的に歯科医院などでチェックを受けて、自分では気づきにくい歯周病の早期発見&予防を心がけましょう。さらに、自分でできる歯ぐきケアのポイントを知って実践しましょう!

歯ぐきケアで歯周病を
予防する3つのPOINT

「歯と歯ぐきの境目のすき間」を
重点ケア

ハブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当て、軽い力で小刻みに動かして、歯垢を取り除きましょう。

自分に合ったハブラシで
歯垢をしっかり除去

毛の先端が細く加工された超極細毛のハブラシで、歯と歯ぐきの境目のすき間にしっかりリーチ!さらにヘッドが薄いハブラシなら、奥歯の奥まできちんとみがけます。

歯ぐきケアに適した
ハミガキ剤を使う

歯ぐき細胞の活性を促す働きをもつ成分や、殺菌作用や抗炎症作用などにより歯周病予防効果を期待できる有効成分が配合されたハミガキ剤を活用しましょう。商品パッケージの表示を参考に、自分の目的に合うものを選びましょう!

[3問目]
歯ぐきが衰えると?

正解はこちら

歯ぐきが衰えると、歯ぐきが下がる「歯肉退縮」が起こり、歯が長く見えるようになります。歯ぐきが下がる原因には、加齢や歯みがきするときの力が強すぎるオーバーブラッシング、歯周病などがあります。ほか、下記のような症状も、歯周病リスクが高まっている恐れが…。日頃から歯ぐきの健康状態に気を配り、少しでも気になることがあれば、早めに歯科医院などを受診しましょう。

このほか、「歯と歯の間に食べ物が挟まりやすい」「朝起きたときに口の中がねばつく」「口臭を指摘された」なども歯周病が心配される症状です。早めに歯医者さんへ相談しましょう。

ページトップへ
ページトップへ