制作:日本歯科医師会 協力:ライオン
- Vol.77 TOP
- なぜ?なに?歯医者さん
ちょっと気がかりなことも、
歯医者さんに聞けばスッキリ解決!
歯医者さんと歯科衛生士さんが、
みんなの「なぜ?なに?」にお答えします。
私たちがお答えします!
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日本歯科医師会
歯科医師 熊倉 学
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ライオン歯科衛生研究所
歯科衛生士 長谷川 実紀
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日本歯科医師会
歯科医師 熊倉 学
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ライオン歯科衛生研究所
歯科衛生士 長谷川 実紀
- 若い世代でも
歯周病にかかるの?
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歯周病リスクは30代から上昇。
20代でも油断は禁物です。 -
歯周病リスクは30代から上昇。
20代でも油断は禁物です。詳しくはこちら
「歯周病は中高年の病気」と思っていたら大間違い!厚生労働省の調査※1によると、「歯と歯ぐきの境目のすき間(歯周ポケット)が4mm以上ある人」、すなわち歯周病に罹っている人は、25~34歳でも32.7%と、約3人に1人が歯周病です。「まだ若いから!」と油断せず、早いうちから歯周病予防を心掛けましょう。
※1 厚生労働省「令和4年歯科疾患実態調査」
歯周ポケット(4mm以上)を有する者の
割合の年次推移、年齢階級別(15歳以上)注)被調査者のうち対象歯を持たない者を含めた割合を算出した。
- 歯ぐきの健康を脅かす
生活習慣とは?
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偏食やストレス、タバコ…。
“お肌の大敵”は
歯ぐきにも“大敵”です。 -
偏食やストレス、タバコ…。
“お肌の大敵”は
歯ぐきにも“大敵”です。詳しくはこちら
歯周病の予防には、お口の中をきれいに保つことはもちろん、生活習慣を見直して歯ぐきにダメージを与えかねないリスクファクターを減らすことが大切です。
例えば喫煙は、歯周病菌に対する「歯ぐきの抵抗力」を弱めてしまいます。タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素が、歯ぐきの血行不良や歯周組織の酸素欠乏を引き起こすためです。
不規則な食事や栄養の偏りも、歯周組織の抵抗力を弱める原因に…。加えて、甘いもの、やわらかいものを好んで食べる習慣は、歯周病の原因である歯垢(プラーク)を増殖させやすくします。さらに、過度なストレスで体の抵抗力が低下すると、歯周病も悪化しやすくなります。
また、強すぎる刺激が肌にダメージを与えるのと同様、歯みがきのときに力を入れすぎる「オーバーブラッシング」は、歯ぐきを痛め、歯ぐき下がり(歯肉退縮)などの原因になります。かかりつけの歯科医院などで適切な歯みがきを学び、毎日の習慣にしましょう。
- 歯周病かどうか、
自分でわかるもの?
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自覚しにくいのが歯周病の特徴。
歯科医院などでの定期的な受診で
早期発見・早期対処に努めましょう。 -
自覚しにくいのが歯周病の特徴。
歯科医院などでの定期的な受診で
早期発見・早期対処に努めましょう。詳しくはこちら
歯周病は、痛みなどの自覚症状が少ないまま進行してしまうことが少なくありません。歯周病リスクの高まりに気づくセルフチェックポイントを意識するのは大切なものの、歯周病を予防する上では、歯科医院などで定期的なチェック&ケアを受けることが非常に重要です。歯科医院などでは、歯垢や歯石の付着状況、歯と歯ぐきの境目のすき間の深さ、レントゲン検査でわかる歯を支える骨(歯槽骨)の状態などから、歯周病の有無や進行度を判断します。そして、ブラッシングでは取り除けない歯石を専用器具でしっかり除去するとともに、一人ひとりのお口の状態に合ったオーラルケアの方法を指導してくれます。ぜひ、年2回以上は歯科医院などでプロフェッショナルケアを受けてください。
歯と歯ぐきの境目のすき間の深さが、
歯周病を判断する目安!