KEEP 20 TEETH TILL YOUR 80

守ろう歯の健康!「年に2回以上は、歯科医院でプロフェッショナルケアを受けましょう。」

制作:日本歯科医師会

なぜ?なに?歯医者さん なぜ?なに?歯医者さん

歯とお口に関することって意外と知らないことがありますよね。 最近は感染症も心配です。ちょっと気がかりなことや、今悩んでいることなど歯医者さんに相談したらきっとスッキリ解決するはず!歯医者さんと歯科衛生士さんが、みんなの「なぜ?なに?」にお答えします。

私たちがお答えします!

  • 歯医者さん
  • 日本歯科医師会
    歯科医師
    小宮 あゆみ
  • 歯科衛生士さん
  • ライオン歯科衛生研究所
    歯科衛生士
    二川ふたがわ 祐子

Question1

  • 歯ぐきは、年齢とともに
    おとろえるってホント?
  • 歯ぐきの主成分はコラーゲン。
    お肌と同じく加齢で変化します。

    歯ぐきの構造はお肌と同様で、約60%がコラーゲンでできています。お肌のコラーゲンは年齢とともに減ってしまうため、お肌の弾力が失われていきます。
    「歯ぐき」が年齢と共に弾力を失っていくのも、コラーゲンの減少が一因といわれています。
    さらに、歯周病や強すぎるブラッシングなども、歯ぐきがおとろえる原因です。
    ハリや弾力のないおとろえた歯ぐきは、歯周病リスクも増大! 結合がゆるんだ細胞と細胞の間に歯周病菌が入り込みやすいからです。
    歯ぐきを含む歯周組織に炎症が起きる歯周病を予防するには、健康な歯ぐきを保つことがとても大切。食生活をはじめとする日々の生活習慣に気を配り、適切な歯みがき習慣を心がけるとともに、歯ぐきのコラーゲンを守り歯周病を防ぐハミガキ剤を使うなどして、元気な歯ぐきを維持しましょう。

    ハミガキ剤に配合の歯周病(歯肉炎・歯周炎)を防ぐ成分
    アラントイン 歯ぐき細胞を活性化し、組織を修復します。
    ビタミンE
    (酢酸トコフェロール)
    トラネキサム酸 歯ぐきのコラーゲンが壊れるのを防ぎます。
    歯ぐきのハレ・出血を抑えます。

Question2

  • 女性は歯周病に
    なりやすいってホント?
  • 女性ホルモンの分泌量が増える時期は、
    歯周病予防が特に大事といわれています。

    女性のお口の状態は、女性ホルモンとの関わりが大きいといわれています。例えば、女性ホルモンの分泌量が増える時期、思春期や妊娠・出産期などは、特に「歯周病」に注意が必要です。歯周病の原因菌の中には、女性ホルモンを栄養源として好む菌があるからです。同様の理由から「排卵前後」や「月経時」にも、より丁寧なお口のケアを心がけましょう。
    また、加齢とともに女性ホルモンが減少すると、唾液の分泌量が少なくなります。口臭や歯周病などのお口のトラブルが起こりやすくなるので注意が必要です。歯周病予防の基本は、細菌の塊である歯垢(プラーク)をしっかり取り除くこと。日頃から歯科医師や歯科衛生士の指導を受けて、適切なケア習慣を身につけておきましょう。
    参考:1. Güncüら、Australian Dental Journal 2005:50:138-145 2. Machteiら、J Periodontol 2004:75:408-412

    女性ホルモンの分泌量の変化
    女性ホルモンの分泌量の変化

Question3

  • マスク生活で口臭が気になる…。
    これって、口呼吸のせい?
  • 口呼吸で唾液が減ると口臭の原因に。
    歯周病が原因となる口臭も。

    口臭の原因の8割以上は「お口の中」にあります。例えば、舌に付いた白っぽい汚れ「舌苔ぜったい」は、ニオイの原因物質を発生させます。舌苔の付着量が多い起床直後など、舌みがきをして取り除くようにしましょう。
    きちんとみがいているのに、歯肉からの出血があったり、ニオイが強くなるようなら「歯周病が原因」の可能性も。歯周病は、歯と歯ぐきのすき間に付着した歯垢(プラーク)の中に潜む細菌によって、歯ぐきに炎症が起きてしまう病気です。自覚症状が少なく、知らず知らずのうちに進行してしまいます。口臭に加えて、「歯ぐきが下がったように見える」「食べ物が歯につまりやすい」なども、歯周病リスクが高まっているサイン。コロナ禍で受診をためらう方もいますが、歯科医院などは日頃から衛生管理がされている上に、感染症対策を徹底しています。サインに気づいたら、早めに受診しましょう。
    なお、口臭の種類は、下記の4つに分けられます。

    • 生理的口臭

      起床直後や空腹時など、お口の中の細菌が増殖して発生。健康な人にも見られ、歯みがきや飲食で軽減する。

    • 外因的口臭

      ニンニクやネギなど特有のニオイがある食品や、アルコール、タバコなどによる口臭。時間がたつと弱まる。

    • 心因性口臭

      口臭検査でも発生が認められず、本人だけが臭うと思いこむ口臭。

    • 病的口臭

      歯周病や進行したむし歯など、お口の中の病気に起因する口臭。ほか、糖尿病や肝臓病など、体の病気が原因の口臭もある。

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