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シンポジウム

世界口腔保健学術大会記念 第29回口腔保健シンポジウム
「命を守るオーラルケア ~いざという時のために、今、できること~」

ヨミドクター

https://yab.yomiuri.co.jp/adv/jda2024/

会長挨拶

公益社団法人日本歯科医師会 会長
高橋 英登

日本歯科医師会会長の高橋英登でございます。この度は、第29回口腔保健シンポジウムにご参加頂き感謝を申し上げます。主催者の日本歯科医師会を代表して一言ご挨拶いたします。

口腔保健シンポジウムは、サンスター株式会社の協賛により、1994年に東京にて行われました「世界口腔保健学術大会」での「口腔保健に関する東京宣言」の精神に則り、日本の歯科保健医療の推進、国民の口腔保健意識の高まりによるQOL向上を目的に、1995年から毎年実施しています。

日本歯科医師会は、国民の皆さまが、健康で長生きし、人生の最期の日まで「自分の口でおいしく食べることができるようにすること」が大きな役割と考えています。

口腔の健康が全身の健康、健康寿命の延伸につながるという様々なエビデンスが明らかになっています。骨太の方針2024においても、「生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)に向けた取組の推進」などが明記されました。健康で長く社会で活躍する高齢者を増やしていくためには、口腔の疾病予防が大きな鍵となるものと考えます。

さて、今年のシンポジウムは「命を守るオーラルケア~いざという時のために、今、できること~」をテーマにしております。

今年1月1日の能登半島地震においては、石川県をはじめ、各地で大きな被害を受けました。被災された皆様におかれましては、1日も早い復興をねがっております。特に能登半島における被害は甚大で、避難生活が長期化するなか、歯科の立場から被災者の生活をしっかり支えることができるよう、日本歯科医師会としても取り組んでいます。歯科医療は最も大切な社会インフラの一つであり、災害時でも国民が安心して生活できるようにしていく必要があります。特に義歯の調整や口腔内環境の悪化の防止、災害関連死につながる誤嚥性肺炎のリスクを抑えるなど歯科の役割は大きいと認識しております。

医科の分野の紹介になりますが、直近では、日本呼吸器学会の「成人肺炎診療ガイドライン」が7年ぶりに改訂され、先日、2024年版が発行されました。特筆すべきこととして「誤嚥性肺炎」が項目立てされたこと、肺炎予防の項目に肺炎球菌ワクチンに加えて「口腔ケア」の文言および口腔細菌(レンサ球菌と嫌気性菌)の関与が明記されたこと、また、肺炎予防として口腔ケアの推奨が採決されたことが挙げられるなど、口腔・歯科に関連する項目が倍増しております。これは歯科の関わりが非常に重要であることを示唆しています。

本日ご視聴の皆さまには、本シンポジウムを通して、毎日の生活を健やかに過ごすためには、日頃からの口腔の健康が重要で、日常のみならず、災害といった非日常の観点からも、非日常でも出来るケアを今日からの生活に活かしていただければと大変ありがたく思っております。

そして、日本歯科医師会は、これからも国民の健康を口腔からしっかり支えていく決意であることをお伝えして、ご挨拶とさせていただきます。

動画一覧

実施要領

日時

令和6年7月20日(土)13時~14時45分

実施形態

オンライン配信

主催

公益社団法人 日本歯科医師会

後援

厚生労働省、日本医師会、日本薬剤師会、日本歯科医学会、8020推進財団、日本歯科衛生士会

協力

読売新聞社

協賛

サンスター株式会社

プログラム(予定)

【基調講演】
「口腔健康管理」のチカラ ―生きる 食べる 話す を考える―
小林 隆太郎氏(日本歯科大学東京短期大学 学長)

【特別講演】
日常から〝非日常の準備をする〟ことの重要性
足立 了平氏(医療法人社団関田会ときわ病院 歯科口腔外科部長)

【トークセッション】
命を守るお口の健康のために、毎日できる口腔ケアと非日常への備え
歯科医師、歯科衛生士、神戸学院大学「防災女子」を招いたトークセッション

【総合司会】
長野 智子氏(キャスター・ジャーナリスト)

参加対象

一般、医療関係者など

締め切り

7月19日(金)17時

お問い合わせ

日本歯科医師会 広報課