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おしゃぶり癖

おしゃぶり癖が,他の癖と大きく異なるのは,周囲の大人がおしゃぶりを与えることによって始まるという点です。

最近は,首から下げるヒモ付きのおしゃぶりが流行し,屋外でも乳幼児にしゃぶらせる母親が多くなってきており,深く考えずに使用されることが多いようです。また,母親の中には,子どもにおしゃぶりを与えると静かになるという手抜き派もいるようです。

おしゃぶり肯定派の意見は,おしゃぶりを使っていると鼻呼吸になり,喘息やアレルギーになりにくい,口の周りの筋肉を使うので顔が引き締まるなどです。一方,否定派の意見は,歯ならびが悪くなる,言葉を話すのを阻害する,母親と子どものコミュニケーションが不足しがちになるなどです。

おしゃぶり癖については,小児科医,小児歯科医,育児に関連する専門家の意見として,2歳半までにやめさせたいという考え方が主流です。

アメリカのおしゃぶり

■おしゃぶりを与えるのは
すぐに泣きやむ
落ち着く
すぐ眠る
機嫌が良くなる
ぐずり止め
指しゃぶりをやめさせるため

おしゃぶり癖をやめさせる時期

歯ならびへの影響を考え,1歳を過ぎたら少しずつやめさせる練習をし,2歳半までにやめさせる

言いきかせる

生活面での配慮をする(手・口を使う遊び,外遊びなど)

おしゃぶり癖による歯ならびへの影響

   

開咬
(前歯がかみ合わない)

 

上顎前突
(出っ歯)

 

交叉咬合
(上の歯列の幅が狭くなり奥歯のかみ合わせが横にずれる)

おしゃぶり癖により生じた交叉咬合の治療

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