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歯周病と肝疾患

4 歯科治療はNASHの病態進行を抑制する治療戦略の1つとなる

Yonedaらは、NASH患者10名の歯周病の治療をすることによって、3か月後にALT、AST値が減少し、肝臓の障害が改善することを報告しています4)
我々のP.g.歯性感染NASHマウスモデルを用いた研究でも、歯性感染病巣におけるP.g.菌を抗生物質で除菌することによって、P.g.歯性感染によって増加した肝組織におけるマクロファージの集簇巣の面積が著しく減少し、P.g.歯性感染が誘導した線維化面積の増加が有意に改善することが明らかになりました(図5)。

図5.肝組織に及ぼすP.g.歯性感染病巣除去の影響
HFD:NASHマウス群、HFD-P.g.:NASH+歯周病マウス、HFD-P.g.-DT: NASH+歯周病+歯科治療マウス。歯周組織の感染除去によって肝臓へのマクロファージの浸潤数や線維化が誘有意に減少した。(*p<0.05、 **p<0.01)

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