印刷する
広場へ > 雑学いろいろ > 歯科医院で経験する勘違い > クレンザー・ブローチ・クリーナー

歯科医院で経験する勘違い

クレンザー・ブローチ・クリーナー

 歯髄(しずい=歯の神経)を取る時に、歯科医師が「クレンザーを下さい」と言うことがあります。「神経を取る前に歯の汚れ取りをするのだろうか」と思うかもしれませんが、そうではありません。

 歯髄を取るには、無数にトゲのついた非常に細い金属線でからめ取る方法が一般的です。「クレンザー」とはその金属線のことを言います。

 その後、歯科医師が「ブローチを変えて下さい」と言うことがあります。「こちらは緊張しているのに、アクセサリーのことを注意するなんて!」と憤慨するかもしれません。しかしそれも誤解です。

 歯の中を清掃する時に、非常に細い金属線に脱脂綿を巻いて、血液、膿を取り除く場合がありますが、ブローチとはその金属線のこと。この場合はそれを交換するという訳です。服の飾りのことではありません。

 英語のbroach(名詞)も、「先のとがったもの」「穴あけぎり」と訳されています。

 続いて歯科医師が「クリーナー下さい」と言った時、「今度は磨きか」と思うかもしれませんが違います。殺菌やタンパク質の分解で歯の中を清掃する次亜塩素酸系薬剤の製品名を略して呼んだケースです。

 紛らわしいのですが、歯科医師にとって清潔が仕事の基本であることを端的に示しているとも言えます。

日本歯科医師会 広報委員会

ページトップへ