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歯周病

顎の構造

上顎は上顎骨体と4つの突起からなる複雑な構造をしています。歯が植立しているのは 歯槽突起の部分になります。上顎骨体 (じょうがくこつたい)には空洞を持つ副鼻腔 (ふくびくう) の一つである「上顎洞 (じょうがくどう) 」があります。このため上顎骨は含気骨とも呼ばれます。この上顎洞の底に近接している臼歯部 (きゅうしぶ)の歯根(根尖:こんせん)が空洞に突出していることからむし歯菌が上顎洞に波及する危険性があります(図1 )

顎の骨は成長とともに変化しますが、乳歯が生えて永久歯に生え変わる頃に顎の骨は著しく変わります。下顎骨に永久歯が生えるスペースを作りながら伸び、同時にあごを動かす筋(咀嚼筋:そしゃくきん)や舌の発達により骨の添加や吸収が行われ下顎骨が大人の形になっていきます(図2)。歯が失われる(老化による場合に限らず)とあごの骨に歯が植立している部分(歯槽:しそう)から吸収が起こり、関節を作っている骨や下あご形も著しく変化してしまい、この結果、顎のかみ合わせにまで影響し、そのまま放置すると顔貌まで変化してしまいます(図3)

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