先生本当にきれいな歯をしていらっしゃいますね。

橋本私、むし歯になったことがないんです。子どもの頃から歯みがきが大好きで、ご飯を食べ終えたらすぐに歯みがき。口の中がスッキリすると気持ち良くて。そうすると、甘いものを食べたくても我慢できるんです。食べすぎを防ぐ効果もあったから、頻繁に歯みがきをしていたのかもしれませんね。

先生歯みがきで口の中がスッキリするとか、歯みがきの後はものを食べないとか、実はすごく大事なこと。その感覚や意識こそ、歯を健康に保つ秘訣です。口の中がスッキリするということは、橋本さんの歯みがきがきちんとできている証拠だと思います。ところで、歯みがきの一番の目的は何だと思いますか？

橋本歯垢（プラーク）をとって歯をきれいにすること？

先生その通りです。ブラッシングなどで落としきれなかった歯垢は、やがて石灰化して歯石になります。残念ながら、歯石はセルフケアでは落とせません。適切なケアで歯垢や歯石を取り除くことによって、むし歯や歯周病といったトラブルを防げるのです。

橋本私は半年に1回程度、歯医者さんで歯石を取るなどのクリーニングをしてもらっています。

先生予防歯科の観点からすると理想的です。

橋本でも、あれって歯そのものも削られているんですよね？

先生いえいえ（笑）。超音波などで浮かび上がらせた歯石だけを除去しているので、歯を削っているわけではありませんよ。

橋本そうなんですね（笑）。安心しました。

先生普段はどんなケアをしているのですか？

橋本ハブラシのほかに、デンタルフロスを必ず使います。使っているハブラシも、歯医者さんに選んでいただいたものです。私は歯が小さいので、毛先がコンパクトなものを勧めていただきました。

先生歯みがきをするとき、特に気をつけていることなどありますか？

橋本下の歯の裏側にみがき残しをしやすいみたいで、歯医者さんでブラッシング指導をしていただいてから、そこを特に意識しながら、歯の1本1本を丁寧に、全角度からみがくように心掛けています。1回歯みがきするのに、3分ぐらいかけますね。あと、染め出し剤を使って、歯垢が残っていないかチェックすることもあります。

先生良い習慣ですね。自分のブラッシングの弱点を知ることはとても大切で、橋本さんのように自覚して普段のケアに活かすのは大事なことですよ。

橋本そういえば歯をみがくとき、力を入れすぎるのは良くないそうですね。

先生ハブラシの毛先が広がるほど強く押し付けると、かえって歯垢を落としきれません。ゴシゴシみがくような強すぎるブラッシングは歯ぐきが下がる原因にもなります。ブラッシングは、継続すれば上達します。スポーツとよく似ています。ゴルフでもテニスでも、初めはうまくできなくて苦労しますが、上達すると楽しくなるじゃないですか。ぜひ、今取り組んでいらっしゃるセルフケアを続けてください。

橋本はい、そうします。50代、60代、70代と年齢を重ねても健康な歯を守り続けたいですから。それに、歯や口元って、第一印象に関わる大事な部分ですよね。女性として魅力的な部分でありたいと思いますし、男性も歯がきれいな人はいいなって思います。初対面でも、歯がきれいだとすごい見ちゃう（笑）。私も今日先生に褒めていただいたことをモチベーションにして、これからも歯を大切にしていきたいと思います。