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口臭

舌清掃は安全ですか

舌清掃の安全性

舌清掃は、傷をつける可能性があります。歯ブラシでさえ舌を清掃すると、非常に微小な傷をつけます。一方、発癌剤で舌癌を発生させる動物実験で、舌に傷を付けると発癌が進みます。しかし、この実験が人間に当てはまると言う証拠はありませんし、舌清掃は海外では古代より行われてきました。日本でも江戸時代の浮世絵には、婦人が舌を清掃している姿が描かれ、昔は日本でも舌清掃が習慣になっていたことが想像されます。したがって我々は経験的に「舌清掃は安全」と知っていますが、可能な限り安全に注意しなければなりません。

舌清掃具の安全性についての研究は少ないのですが、ワイヤー植毛タイプ(捻りブラシ)と、電動舌ブラシの一つは、100g以下の圧力で30回のブラッシングまで安全と言われています。安全圏を考えれば可能な限りブラッシング回数を減らすべきでしょう。一旦、舌清掃を習慣化しますと通常10回程度のブラッシングで舌はきれいになります。100gの力を覚えるために、図10に示したように、台所用の秤に舌ブラシを当てて試してみてください。覚えた圧力より弱くブラシすると一層安全です。


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