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むし歯の治療法

1)初期むし歯の治療

まだ歯に穴が開いていないような初期のむし歯、図10のような歯の表面が白くなったような状態のむし歯では、プラークを溜めないようにして、フッ化物などを活用して再石灰化させることも可能です(図11)。つまり、歯を削らずにむし歯を直すということができます。この治療は歯科医院で再石灰化に有効な薬剤を塗布するのと同時に、毎日の歯の手入れがさらに重要です。期間もかなり長期間かかることもありますが、歯に穴があいてしまう前にむし歯の進行を食い止めるのが最も良い治療法です。

2)穴があいてしまったむし歯の治療

穴が開いたむし歯というのは、エナメル質の内部の象牙質にまで細菌が侵入しています。細菌の入っている病巣部は除去します。そしてそのなくなった部分に、金属やセラミックスなどの人工材料を詰めたり被せたりして、歯の形に回復させます。その他にはコンポジットレジンという、大部分がセラミックスの小さな粒子で、それを樹脂(プラスチック)で固めた材料も多く使われています。この治療法では、歯科治療専用の接着材を使ってコンポジットレジンを歯に接着させるので、歯を大きく削る必要もないため、麻酔の注射がなくてもあまり痛みを感じることなく、むし歯治療が完了します(図12,13、14、15)

前歯では一般的には歯と同じような色に再現ができるコンポジットレジンやセラミックスが用いられます。奥歯では金属を用いることも多いですが、近年では奥歯でも金属色よりも白い歯が好まれるようになり、コンポジットレジンやセラミックスで治療を希望する方が増えています。

現在使われている材料にはそれぞれ特徴がありますが、いずれも耐久性や安全性に優れています。極めてまれですが、材料によってはアレルギー反応を示す方もいます。

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科う蝕制御学 教授 田上 順次

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