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広場へ > お口の病気と治療 > 歯の形・数・色、歯肉の色の異常

(4) 歯ぐきの色,その異常について(参考例:図C-A〜E)

 歯ぐきの色(色調とも呼ぶ)を理解するためには,その健常の組織解剖的状態と血の通っている状態での臨床的・肉眼所見を理解し,認識していただく必要があります。

 歯ぐきは歯科医療の専門範囲である口腔・あご・顔面領域のうちのあごに植立する歯の周囲組織である粘膜から成っています。歯ぐきは健常時,表面は外的刺激に抵抗できる一定の厚みの角化層を有する粘膜上皮で被われています。それより深側の歯槽骨(歯を植立し,支持しているあごの一部)との間にはこれを栄養する毛細血管と線維性結合織からなる柔軟な粘膜固有層から成っているので,歯ぐきのこの部分は固有のピンク色を呈しているのです。この健常時のピンク色も口腔環境の変化,例えば熱傷を受けると白色や逆に充血によって発赤し,赤みを帯び,熱傷が著しい場合は水疱形成後に粘膜上皮の剥離を生じます。また,慢性的機械的刺激では角化亢進により白っぽく肥厚し,硬さを増したり,粘膜固有層の増殖も伴って乳頭状に肥大したり,また,潰瘍を伴って出血も生じたりします。一方,真性の腫瘍を発現すると,外向性に不規則に肥大するだけでなしに内向性に骨まで破壊し,侵襲拡大する場合もあります。

 
 
 
 

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