お口と全身の健康を学べるWebマガジン

11月公開予定 発行:日本歯科医師会 協力:サンスター

生涯、「歩ける」「動ける」「走れる」体であるために

お口の体操で、
オーラルフレイルを改善!

2016年、神奈川県歯科医師会が65歳以上の県民3,297名を調査したところ、43.4%の1,431名の方が、オーラルフレイルに該当するという結果が出ました。
こういった問題を受けて、2018年には、「口腔機能低下症」が保険対応の疾病として認定され、歯周病やむし歯に加えてお口の機能という面でも、歯科医院で相談や治療を受けられるようになったのです。
2018年に神奈川県歯科医師会が65歳以上の173名に4週間のオーラルフレイル改善プログラムを実施した結果、56%の97名に効果がみられました。
そのプログラムのひとつが、「グー・パー・ぐるぐる・ごっくん・ベー」というお口の体操です。イラストを参考に1日3回、無理のない程度で1ヵ月続けてみてください。
また、大きく口を10秒間開けて、10秒間休む。これを5回1セットで朝と夕方に行うだけでも、飲み込む力を強くすることができます。

お口の体操
「グー・パー・ぐるぐる・
ごっくん・べー」

予防の近道は、
セルフケアと定期的な歯科健診

オーラルフレイル改善プログラムでは、口腔機能の改善に加え、認知機能やフレイルの改善にも効果があると報告されています。しっかり噛んでしっかり食べることで、栄養バランスもよくなります。
日本歯科医師会では、これまで行ってきた「8020運動」にオーラルフレイル対策を加え、運動を展開しています。歯の本数はもちろん、口腔内の機能の維持や改善を意識することで、低栄養や誤嚥の防止、長くおいしく食事を食べられる楽しみにもつながります。
そのためにも、日々のセルフケアをしっかりと行ってください。そして定期的な歯科健診で、なにか起こる前にお口や歯の病気を予防しましょう。
かかりつけの歯科医師と共有しているお口や歯の情報は、自身の財産になります。将来への投資だと考えていただき、オーラルフレイル、そしてフレイルの予防を日常から意識づけてください。

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