ブリッジとは
ブリッジとは少数の歯が失われた部分を回復する固定性の修復物です。むし歯やけが、歯槽膿漏(歯周病)などによって歯が失われた時に、両側に残っている歯に冠(クラウン)をかぶせて治療を行います。図12のように失われた部分を修復する歯が両側の冠に固定されていて橋のような構造をしているのでブリッジと呼ばれています。ブリッジは取り外し式の入れ歯と異なり、土台となる残っている歯を削る必要がありますが、固定性のため異物感も少なく、審美性にも優れており、失われた形態と機能をほぼ天然の歯と同じように回復することができます(図13、14)。
ブリッジには使用する材料により金属性ブリッジ(図15)、金属焼き付け陶材ブリッジ(図14、16、17)、レジン前装ブリッジ(図18)、オールセラミックブリッジ(図19、20)等があります。
金属性ブリッジは主に奥歯(臼歯部)に用いられます。金合金などの材料は保険適用外になります。
金属焼き付け陶材ブリッジは金属のフレームの表面にせとものを焼き付けたもので、強度と審美性を合わせ持ったブリッジで主に前歯部に用いられますが、せとものは審美性が優れているとともに表面が非常に滑らかで汚れが付きにくいため歯肉の健康を保つ上でも特に優れており、奥歯にも用いられています。このブリッジは保険適用外です。
レジン前装ブリッジは金属のフレームの表面にプラスチック(レジン)を貼り付けたもので、こちらは前歯部に用いた場合は保険適用になります。プラスチックはせとものと比べると柔らかく、吸水性があるために場合によっては長期間使用しているとすり減ったり、変色したりすることもあります。
オールセラミックブリッジは金属を一切使わずにすべてせとものでできたブリッジです。最近は、高強度のせとものが開発され、すべてせとものからなるブリッジもできるようになりました。金属を使っていないので、金属アレルギーなどの心配もなく、透明感もより天然歯に近く、審美的に最も優れています。このブリッジは保険適用外です。
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図12 | 図13 |
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図14 | 図15 |
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図16 | 図17 |
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図18 | 図19 |
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図20 |