お口と全身の健康を学べるWebマガジン

11月公開予定 発行:日本歯科医師会 協力:サンスター

お口と体の健康対策 オーラルフレイル危険度をチェック!

40代以上になったら
口腔機能を意識しましょう

歯を失い、かたいものを噛めない→やわらかいものばかり食べる→食べる機能の低下→噛めない…。筋肉は使われないと衰え、口腔機能はますます低下してしまいます。こうしたお口の「負の連鎖」は放っておくと心身の機能低下にまでつながります。口腔機能の低下=オーラルフレイルは、噛みにくさを自覚したときには、既に始まっています。40代以上になったら、自覚症状がなくても将来のあなた自身のために、口腔機能を意識したいものです。

図:口腔機能の低下の悪循環

出所:公益社団法人日本歯科医師会「通いの場で活かすオーラルフレイルマニュアル 2020年版」より

オーラルフレイルのリスクを
セルフチェック!

オーラルフレイルは知らない間に少しずつ進行するため自分では気づきにくいものです。2つのセルフチェックでオーラルフレイルのリスクを調べてみましょう。

1.「噛む力」でチェック!

食べる機能に最も大切な2つの筋肉「咬筋」と「側頭筋」。それぞれ指で押さえたまま、奥歯で噛む動作をしてみましょう。筋肉の動きが指先に感じられない場合は、筋肉の動きが悪くなっていることから、オーラルフレイルの可能性があります。

【Point!】奥歯でしっかり噛めないと側頭筋、咬筋が動かなくなり筋力が低下します。

2.「生活習慣」でチェック!

図:オーラルフレイルのセルフチェック表
下記の質問に対して「はい・いいえ」のいずれかを回答し、該当する数字を加算してください。

出所:公益社団法人日本歯科医師会リーフレット「オーラルフレイル」

【Point!】

  • ●「むせ」:飲食物が気管に入ってしまったときの反射で起こります。気管に入ってしまった飲食物を排出しようとする防御反応なので、「むせ」自体は悪いことではありませんが、誤嚥が起こりやすくなっている可能性があります。
  • ●「口の渇き」:唾液は食べ物をまとめ、飲み込みやすくするなど、口腔機能の潤滑油の働きをしています。唾液分泌が低下すると、口の中に食べかすが残りやすくなったり、口臭の原因になったりします。特に夜間に口が乾いていると、歯周病菌やむし歯菌などの細菌が増えやすくなります。
  • ●「義歯」:自分自身の歯で食べられる場合に比べると、口腔機能がやや低下していると考えられます。義歯を入れている人は入れていない人に比べて細菌感染のリスクがあります。(義歯を適切に使うことは大切です)

口腔機能のトレーニングを
行いましょう

オーラルフレイル対策と改善に役立つトレーニング方法があります。
4点以上の方は、健康を取り戻すために、継続的にトレーニングを行いましょう。
3点以下の方もオーラルフレイルの予防のためにトレーニングをおすすめします。

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