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歯の幹細胞と再生医療のいま

歯の幹細胞も骨髄幹細胞と同じように、再生医療への応用が期待できることが分かってきました。それでは、具体的にどのような応用法が期待されるのでしょうか。これまでに知られている歯の幹細胞と再生医療の現状について紹介します。

1.iPS細胞との関わり

前述したiPS細胞ですが、当初は患者さんの皮膚からとった細胞で作られました。しかし最近では、親知らずの歯髄から得られた細胞を用いる方が、iPS細胞を効率良く作ることができることが明らかとなりました。

さらに、歯髄細胞から作られたiPS細胞は、日本人の移植に適した型を20%の割合で持つことが分かり、同様のiPS細胞が50株あれば90%の日本人をカバーできることが試算されています。そのため、移植に適したiPS細胞を保存・管理するためのiPS細胞バンクの設立が望まれています。

2.歯の幹細胞と歯科治療

歯の幹細胞の歯科治療への応用も進められています。イヌを用いた動物実験において、歯の神経(歯髄)を除去した歯の中に、歯の幹細胞(歯髄幹細胞)を移植することで、神経や血管をともなう歯髄と象牙質の再生に成功しています。

そして、2012年10月、歯髄幹細胞を用いた歯髄再生治療の臨床研究が始まることが決定しました。愛知学院大学と国立長寿医療研究センターの共同研究により、2年半の間に5症例の実施を目指すとされています。

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