- 【主催】
- 日本歯科医師会・読売新聞社
- 【後援】
- 厚生労働省・日本医師会・東京都歯科医師会・日本歯科医学会・8020推進財団・日本学校歯科医会・日本学校保健会・日本歯科衛生士会・日本看護協会・日本栄養士会・日本食育学会・教育ルネサンス食育推進プロジェクト後援
- 【協賛】
- 松下電器・松下電工
2007年歯の健康シンポジウムが6月2日(土)、『「食育」は歯の健康から 〜メタボリックシンドロームと口腔ケア〜』をテーマに、よみうりホールで開催されました。
国民的課題でもある「食育」が口腔ケアといかに密接に結びついているか、子どもの食べる機能の発達や食習慣が将来の健康にいかに影響するかについて、2題の基調講演とパネルディスカッションが行われ、会場いっぱいとなる927名の聴衆は熱心に耳を傾けました。

- ◎基調講演(1)
- こどものメタボリックシンドローム 〜子どもの食習慣と生涯を通じた健康〜
渡邊 昌氏(独立行政法人 国立健康・栄養研究所理事長)
小児メタボリックシンドロームの基準や子どもの肥満と大人の肥満の関連、小児期に必要なエネルギーとたんぱく質などを示し、「小学校の肥満者が増加しており、大人と同じ疾患を引き起こす」とした。さらに、国民健康・栄養調査と学校保健から見た子どもの健康問題について、小児の栄養摂取状況や学校給食の実施状況、栄養教諭の職務内容などについて話され、最後に「厚生労働省は昨年『一に運動、二に食事、しっかり近年、最後に楽』というスローガンで健康づくりを提唱している」と述べて締めくくりました。
- ◎基調講演(2)
- 歯とお口の健康と食べる機能の発達について 〜年齢で違う、子どもの口腔ケアのポイント〜
井上美津子氏(昭和大学歯学部小児成育歯科学教室主任教授)
子どもの口腔ケアのポイントとして、▽乳児期は指磨きで触られるのに慣れ、歯ブラシの感触にも慣れる、▽幼児期前期は仕上げ磨きをコミュニケーションの場とし、自分で磨こうという意欲を育てる、▽幼児期後期は1日1〜2回食後の歯磨きを習慣化する、▽学童期は自分の口の状態に合った磨き方を覚えるとともに、フロスや電動歯ブラシを身につけるようになるなど解説され、終りに、「子どもの口腔ケアを適切に行うことによって歯・口の健康がうまく保てれば、こころの健康、全身の健康、そして歯・顎の発育など全ての面で健康につながる。生きがいを保つためにも歯・口の健康を一生守っていただきたい」と述べて締めくくりました。
続いて歯科衛生士の北原文子氏による「親と子の電動ブラッシング教室」と読売新聞東京本社が取り組んでいる「教育ルネサンス食育推進プロジェクト・実践授業の紹介」があった後、休憩を経てパネルディスカッションに入りました
◎パネルディスカッション「食育」は歯の健康から
- >>パネリスト
- 渡邊 昌氏
井上美津子氏
碓井將夫氏(辻調理師専門学校TCI開発部部長・神戸流通科学大学サービス産業学部教授)
生田智子氏(女優 - >>コーディネーター
- 松田輝雄氏(元NHKアナウンサー)
まず、食の専門家である碓井氏は、「歯と身体の健康維持のために食習慣の矯正が必要」、「最近『キレル』子どもが増えているが、キレルことと食習慣との関係では、積極的に家族揃って食事をする心がけが大切であり、家族間の結びつきが大事である」と述べられました。
次に、生田氏は、「子どもに対しては、食べ物の大切さ(残さない)や歯のブラッシングの大切さを教えて実行している。また、できるだけ家族揃って食事をとるように心がけているし、子どもと一緒にお菓子をつくったり調理もしている」とお話になり、引き続き、▽噛むことの大切さ、▽食後の口腔ケアなどについてディスカッションした後、会場からの質問@歯の病気は生活習慣と深い関係があるのか、A電動歯ブラシを使う年齢について、B子どもにとっての"おやつ"は必要なのか、C歯列矯正の時期について、D食育を考える家族一緒に食べることが大切であるがどうすればいいか等について各講師が回答しました。
最後に「毎日の生活の中で『食育』を考えるとマイナス面もあるが、それらを一つひとつ解消して健康で楽しく生きる。私達は健康になる義務がある。そして歯と口は私達の健康をつくる大切な器官である」と結び、幕を閉じました。





















