歯周病予防の重要性をアピール
世界口腔保健学術大会記念 第12回口腔保健シンポジウムは「知らなかったではすまされない!お口とカラダの関係 〜歯周病と生活習慣病〜」として、7月10日(月)午後1時より東京・千代田区のよみうりホールにおいて開催された。当日は開場前から多くの参加者が入口に並ぶという盛況で、777名の聴取を前に、主催者を代表して挨拶に立った大久保満男会長は、口腔保健シンポジウムの根底にある8020運動の成果と皆保険制度の重要性を述べるとともに、「歯科医療は食べること、会話をしていくことを通して生活を守る医療である。全国の歯科医師はこの2つのことを守ることに今後も全力を傾けていく」と語った。

まず、講演Tとして座長の東京医科歯科大学大学院健康推進歯学分野・川口陽子教授から「歯周病と全身の健康」〜歯周病予防で生き生きライフ〜と題し、歯周病の総論について解説された。
次に講演Uとして日本大学歯学部歯周病学講座・菅野直之助教授から「歯周病が全身の健康を脅かす」〜歯周病とカラダの関係〜と題し、専門家の立場から詳細に解説された。
最後に講演Vとして、日本歯科大学東京短期大学・野村正子講師から「今日からはじめる歯周病予防」〜歯科衛生士からのご提案〜と題し、歯科衛生士の立場から提案された。
引き続き行われたミニトークでは、料理愛好家の平野レミ氏がユーモア溢れるトークでよく食べること、よく寝ること、ストレスをためないことがいつも明るく元気な生活を送る秘訣であり、良く食べるためには歯の健康が大切であると感想を述べられた。
以下は、当日資料として配布されたリーフレットの抜粋
■講演T 「歯周病と全身の健康」 〜歯周病予防で生き生きライフ〜
川口陽子(座長/東京医科歯科大学大学院健康推進歯学分野 教授)
![]() 生き生きライフは歯の健康から 2.日本人が歯を失う原因は? 1)8020運動(80歳になっても自分の歯を20本以上保とう) 2)むし歯と歯周病に要注意! 3.歯周病とはどんな病気? 1)歯周病の原因、発生・進行のリスク、症状について 2)歯周病は生活習慣病、喫煙と歯周病 4.歯周病と全身の健康の関係について 糖尿病、心臓病、低体重児出産、肺炎など 5.歯周病の予防方法 セルフチェックとセルフケア 定期健診とプロフェッショナルケア |
【PROFILE】
横浜市出身。1979年東京医科歯科大学歯学部卒業。1996年東京医科歯科大学歯学部予防歯科学講座 講師。
1998年文部省在外研究員(米国、デンマーク)。2000年東京医科歯科大学大学院 健康推進歯学分野 教授。同歯学部附属病院息さわやか外来診療科長。日本口腔衛生学会常任理事 指導医。
■講演U 「歯周病が全身の健康を脅かす」 〜歯周病とカラダの関係〜
菅野直之(日本大学歯学部歯周病学講座 助教授)
![]() 1)口の中には100億の細菌が住んでいます 2)歯周病が進行すると、骨や歯ぐきが溶けて歯がぐらぐらしてきます 3)手のひらほどの面積の歯周ポケットが弱点です 2.歯周病と全身疾患 3.元気で長生きするために、歯ぐきに優しい生活習慣を! |
【PROFILE】
1964年生まれ。1988年日本大学歯学部卒業。1992年日本大学大学院歯学研究科終了。同年、日本大学助手。
1994−1997年米国スクリプス研究所研究員。2001年日本大学講師。2004年日本大学助教授 歯学部歯周病学講座。日本大学歯学部付属歯科病院予防歯科科長。日本歯周病学会専門医、同評議委員。日本歯科保存学会専門医。同、評議委員。
■講演V 「今日からはじめる歯周病予防」 〜歯科衛生士からのご提案〜
野村正子(日本歯科大学東京短期大学 講師)
![]() 1)歯科衛生士と歯周病患者さんの関係 2)むし歯は「痛み」があるからつらい。歯周病は「痛み」がないから怖い。 3)子供に多い歯肉炎。大人に多い歯周炎 2)歯周病を予防するには |
【PROFILE】
1979年学習院大学文学部卒業。1981年日本歯科大学附属歯科専門学校卒業。日本歯科大学歯学部附属病院歯周病科勤務。1988年日本歯科大学附属歯科専門学校助手。1993年日本歯科大学附属歯科専門学校講師、Manchester大学歯学部留学(同年帰国)。2005年日本歯科大学東京短期大学講師。現在、日本歯周病学会歯科衛生士関連委員会委員。
■ミニトーク 「おいしく、楽しく食べることと健康」 〜いつも明るく、元気な人生〜
平野レミ(料理愛好家)
| 1.おいしく、楽しく食べるために 1)おいしく食べるためには、まず歯の健康 2)料理愛好家平野レミの口腔ケア 3)食とQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の関係 2.「母」として取り組む家族の健康 3.ワンダフル人生 |
【PROFILE】
東京生まれ。シャンソン歌手、仏文学学者である平野威馬雄氏の長女。二男の母。夫君はイラストレーターの和田誠氏。うまいもの好きの両親の影響を受け、結婚後、自称「料理愛好家」として、生活に根ざした家庭の味を次々に生み出し、既に20余年。テレビ、雑誌、元気印の講演会などで幅広く活躍中。
パネルディスカッション コーディネーター
前野一雄(読売新聞東京本社 編集局医療情報部 部長

長期連載「医療ルネサンス」取材班として新聞協会賞、菊池寛賞、「障害児の予防と治療」で第1回アップジヨン医学記事賞特別賞を受賞。
著書に「『健康常識』ウソ・ホント55」(講談社)、「脳動脈瘤がある人の不安と選択」(三五館)ほか。
























