お口と全身の健康を学べるWebマガジン

11月公開予定 発行:日本歯科医師会 協力:サンスター

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歯周病はギネスブックにも載っている!

歯周病は、細菌のかたまりであるプラーク(歯垢)が歯肉に炎症を起こす病気です。口腔内の細菌が歯周病菌など悪玉菌優位に傾く(ディスバイオシス)ことが発症のメカニズムと考えられています。リスクとなる要因には、遺伝のほか、喫煙、糖尿病、肥満などがあります。
現在、日本人が歯を失う最大の原因は「歯周病」です。う蝕(むし歯)や歯の破折(歯が割れたり、折れたりすること)を抑え、原因の4割を占めています。
日本では成人の約7割、9000万人にみられ※1、今や誰にとっても“自分ごと”と言っても過言ではありません。世界的にも歯周病にかかっている人は大変多く、「世界で最も蔓延している感染症」としてギネスブックに記載されている(2001年)ほど。ただ、海外の歯科医療が進んでいる国では感染者数が減ってきているのに対し、日本だけが増加傾向にあります。

※1 厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査」

自分の歯と口の状態を知り、
歯周病に早めに気づくことが大切

歯周病は “サイレント・ディジーズ”と呼ばれ、糖尿病と同様に、初期にはほとんど症状がありません。わずかな歯ぐきの腫れや出血などを放置していると、初期症状である「歯肉炎」から「歯周炎」に進行してしまいます。やがて歯を支える土台の骨である「歯槽骨」が溶けてしまい、最悪の場合、歯が抜け落ちてしまいます。健全な歯と口を取り戻すことができるのは初期のうちだけ。できるだけ早く気づくことが大切です。もし重症化してしまっても、歯科医院を受診し、しっかりセルフケアを行うことで7~8割の歯は残せます。さらに現在の「歯周外科」の分野の技術進歩により、歯科医療機関では、外科的な治療や「歯周組織再生療法」などの治療が行われるようになりました。

●歯周病セルフチェック

歯周病を初期のうちに見つけるためのセルフチェックです。1つでもチェックがあれば歯周病の可能性があります。かかりつけ歯科医で相談しましょう。

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