守ろう歯の健康!「年に2回以上は、歯科医院でプロフェッショナルケアを受けましょう。」 日本歯科医師協会

制作:日本歯科医師会

なぜ?なに?歯医者さん なぜ?なに?歯医者さん

歯とお口に関することって意外と知らないことがありますよね。 最近は感染症も心配です。ちょっと気がかりなことや、今悩んでいることなど歯医者さんに相談したらきっとスッキリ解決するはず!歯医者さんと歯科衛生士さんが、みんなの「なぜ?なに?」にお答えします。

私たちがお答えします!

  • 歯医者さん
  • 日本歯科医師会
    歯科医師
    近藤 万知
  • 歯科衛生士さん
  • ライオン歯科衛生研究所
    歯科衛生士
    久保田 好美

Question1

  • ハブラシだけでは、歯垢を
    落としきれないってホント?
  • 歯と歯の間は毛先が届きにくく
    落とせる歯垢は約6割※1と言われています。

    丁寧に歯をみがいていても、約4割も歯垢(プラーク)が残ってしまう事実に驚かれた方も多いのではないでしょうか。実は、歯と歯の間はハブラシの毛先が届きにくく、ハブラシだけでは歯垢をしっかり取り除けません。それだけに、歯と歯の間はむし歯や歯周病が発生しやすい場所なのです。
    歯垢をしっかり落とすには、ハブラシと併せて「デンタルフロス」を活用するのがオススメです。デンタルフロスを併用することで、約9割※1(ハブラシのみの場合と比べ約1.5倍)の歯垢が落とせると言われています。また、歯並びが悪いところや奥歯の奥などのケアには、小回りが利く「ワンタフトブラシ」を、歯間が広いところには「歯間ブラシ」を使うとさらに良いでしょう。毎日のケアに便利なアイテムをプラスして、効率良く効果的なお手入れを続けましょう。

    • デンタルフロスを併用することで歯垢除去率は86%に上昇する

      出典:山本他 日歯周誌 1975年を改編

    • 毎日のケアに便利なアイテムをプラスしましょう

Question2

  • どうしてフッ化物入りの
    ハミガキ剤がいいの?
  • 歯の質を強くし
    むし歯の発生と進行を防ぎます。

    フッ化物は、「エナメル質の修復を促進する」「歯の質を強化する」「菌の働きを弱める」という3つの働きで、むし歯の発生と進行を防ぎます。穴が空く一歩手前の状態である「初期むし歯」の修復にも、フッ化物は効果を発揮します。また、ある歯科研究では、フッ化物配合ハミガキ剤の「歯のむし歯(根面こんめんしょく」の抑制率は、67%※2と報告されています。
    むし歯予防効果をもつフッ化物を上手に活かすには、「なるべく口内に留めること」が重要。下記のポイントを踏まえて、フッ化物配合ハミガキ剤をセルフケアに取り入れましょう。

    フッ化物をお口に留めるためのポイント
    フッ化物をお口に留めるためのポイント

    フッ化物の適切な濃度と量に関してはこちら
    e-ヘルスネット『フッ化物配合歯磨剤(濃野 要)』厚生労働省(2022)

Question3

  • 公共の場で歯をみがくのは、
    感染リスクが高い?
  • “移らない・移さない”を心がけ
    きれいなお口を保ちましょう

    新型コロナウイルス感染症が流行して以来、職場や学校、外出先などで歯をみがくのは感染リスクが高いのでは…?と心配する方も少なくないようです。しかし、歯みがき習慣は、お口の健康を守るためにとても良いこと。加えて、きれいなお口を保つことは、感染症予防に努めたい今こそ重要です。不潔な口腔環境は、ウイルスが細胞内へ侵入したり体の免疫力を低下させたりする原因になるからです。(口腔健康管理についてはこちら
    不特定多数の人が集まる場所で歯みがきをするときには、混み合う時間帯や場所を避けるのが理想的。そしてもちろん、飛沫を飛ばさない、洗面台を汚さないなどの配慮がマナーでありエチケットです。そこで身につけたいのが「口閉じ歯みがき」。みがくときには、お口を閉じるようにしましょう。お口を閉じたままでは、みがきにくく感じる前歯の裏側は、ハブラシのかかとを使ってみがくのがポイントです。「ニューノーマル時代にふさわしい歯みがきマナー」を、ぜひ実践してください。

    • 口閉じ歯みがき

      お口をすぼめてブラシ部分を覆う
    • 口を「ウ」の形にして、ハブラシのヘッドを覆いながらみがきましょう。

    • 洗面台を汚さない

      水を吐き出すときは飛び散らないように低い姿勢でゆっくりと

    詳しいみがき方はこちら
    日歯8020テレビ『口を閉じてみがきましょう』 リディア『職場や学校では「口閉じ歯みがき」で飛沫を防ぐ&洗面所の衛生を保つ』

※1 山本他 日歯周誌 1975年を改編 ※2 Mark E. Jensen, JADA,1988,Vol.117,ISSUE 7,P829-832 ※3 フッ化物1000ppm以上配合が高濃度とされています。パッケージなどをご確認の上、高濃度フッ化物配合のハミガキ剤については、6歳未満の使用は控え、子どもの手の届かないところに保管しましょう。

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