ニッシ日本歯科医師会のひみつ

偶然にも畑中歯科で、また偶然にも街でよ坊さんと出会って
ニッシというナゾの組織について知ったアキラ先輩とロペ。
ニッシって一体ナニモノ!?

紙兎ロペとアキラ先輩
アキラ先輩

ニッシ × ロペスペシャルムービー 公開中!!

「九九?」編 長尺版

「九九?」編 長尺版

「よ坊さん現る」編 長尺版

「よ坊さん現る」編 長尺版

歯のイラスト
歯のイラスト

コンテンツ

日本歯科医師会ってなに?

紙兎ロペとアキラ先輩

紙兎ロペ
先輩、“ニッシ”こと日本歯科医師会って、何だか堅そうな団体っすね
アキラ先輩
そりゃおめぇ、歯の健康を考えたら堅いものも食べねーと…って、堅いっつーよりもすげぇ歴史がある由緒正しい団体なんだよ。何か120年以上の歴史に6万人以上の会員がいる、日本でひとつしかない総合的な歯科医師の組織らしいぜ
紙兎ロペ
へぇ~、とにかくデカい団体なんすね。でも一体何をやってるんすかね
何やってるって、すげぇいろいろやってるらしいぜ。まずあれだろ、健診
赤ちゃんのための乳児健診学校での健診、それから子どもだけじゃなくて、自治体や企業とかの健診もあるってよ。
乳児健診、学校健診イラスト
紙兎ロペ
そういや、オレも何回か健診のお世話になってます
アキラ先輩
それと、啓発活動な。たとえば6月の「歯と口の健康週間」とか11月の「いい歯の日」のみたいな記念日をキッカケにみんなに働きかけたり、こうしてオレたちがニッシについて話してるっつーのも、じつは啓発活動の一部なんだよ
アキラ先輩
それと、推進しているのが、8020運動。80歳になっても20本以上の自分の歯を保とう、って運動。20本歯があれば、食べ物をしっかり噛んで食べられるから、お年寄りになっても充実した食事が楽しめる。話すのだって、歯があるかってずいぶん違うんだよ。
アキラ先輩
それからそれから、歯科医師たちの技術とか知識のレベルを上げるための研修だとか、研究みたいなのもやってるだろ? あとは、大地震みたいな災害が起きた時に、歯科医師がチームを組んで被災地に行って、現地の人たちのお口の清潔や健康を守るための活動なんかもやってるんだよ。それから…
紙兎ロペ
あ、先輩。だいぶ分かったっす。このままだと夜の歯みがきの時間まで掛かりそうなんで、一旦ストップで…
アキラ先輩
ま、とにかく、歯が健康じゃないと美味いものも食べられないし、人生だいぶ損した気分になるけど、日本歯科医師会がおれらの楽しい毎日を支えてくれてるんだな!

よ坊さんからの一言

ニッシは、老若男女のお口の健康をサポートする、
日本最大の歯科医師の団体! 日本歯科医師会のホームページはコチラから!
よ坊さん

災害時にたいせつな歯科医療

紙兎ロペとアキラ先輩

紙兎ロペ
先輩、さっき地震ありませんでした?
アキラ先輩
おめーも気づいたか? 少しグラッと来たよな
紙兎ロペ
日本はいつどこで大きな地震が来るか分からないから、怖いっすよね。最近は洪水とかの水害も多いし…
アキラ先輩
だな。災害が起きた時はまず命の安全を守るのが最優先だけどよ、その後の避難所生活なんかで、歯をきれいに保つのが意外に難しいって知ってた?
紙兎ロペ
確かに…断水して水が使えなくなったり、歯ブラシがなくてみがけない、なんてこともありそうっすね
アキラ先輩
歯ブラシが無い時でも、ウェットティッシュやハンカチを指に巻きつけて歯をぬぐうだけでもだいぶ効果があるらしい。ニッシのサイトに役立つ動画を見つけたから、おめえも観とけよ https://www.jda.or.jp/disaster/
歯ブラシがない時にウェットティッシュやハンカチを指に巻きつけて歯をぬぐうイラスト
紙兎ロペ
何かあった後じゃ遅いから、予習が肝心っすね。でもニッシって、被災地での子どもたちへの食事指導とか、お年寄りのお口のケアや入れ歯のチェックみたいな活動もしてるんすね。もしもの時にもプロが来てくれたらより安心できるっすね
被災地での子どもたちへの食事指導とか、お年寄りのお口のケアや入れ歯のチェックの様子

よ坊さんからの一言

災害時は口の健康を保つのが難しいので、
“もしもの時の口腔ケア”を予習しよう!
よ坊さん

日本の歯科医療の歴史を知ろう

紙兎ロペとアキラ先輩

紙兎ロペ
昨日、歴史の授業で習ったんすけど、日本の『歯科医療の歴史』って結構ディープなんすよ
紙兎ロペ
マジかよ。そういえば、どんな感じで始まったんだろうな?
紙兎ロペ
近代歯科医学は外国から入ってきたらしいっす。今から160年くらい前。1860年前後に、外国人歯科医師が日本に来て技術を伝えたっていう
そんな古いのかよ。でも確かに、歯の健康はどの時代の人にも大切だもんな
紙兎ロペ
ちなみに、今は歯科医師とか歯科衛生士が全般診てくれるっすけど、当時は分業になっていて、口の中を見て診断をする「口中医」、入れ歯を作って売っていた「入れ歯師」、抜歯を行う「歯抜き師」、街中で歯薬を売り歩いていた「香具師(やし)」が居たらしいっす
アキラ先輩
おもしれーな。今はゼネラリストじゃなくてスペシャリストの時代に向かっているってうちの親父が言ってたけど、当時の歯科医界隈は既にそうなってたんだな
紙兎ロペ
歯科医療の歴史の続きなんですけど、1883年(明治16年)になると、相撲の番付表を真似た医師番付表「漢洋医対照番付」が発行されたっす
漢洋医対照番付
紙兎ロペ
写真の左側が東洋医学で治療する「漢医」、右側が近代ヨーロッパ医学を学んだ「西洋医」で、その西洋医の欄の中に、日本人最初の歯医者さんと言われる「小幡英之助」さんの名前が記されてるっすね
日本人最初の歯医者さんと言われる「小幡英之助」さん
紙兎ロペ
そして1903年(明治36年)にニッシこと日本歯科医師会の前身である「大日本歯科医会」が出来て、以来、歯医者さんの身分の確立や、彼らが活躍しての歯科医療が着実に発展していくことになったんすね。畑中の父ちゃんの前の前の前の前の前の世代くらいの歯医者さんが志した「お口の健康と幸せな毎日」の実現が、時代を経て今に受け継がれていると思うと、なんか感動もんっすね。かなりディープっす。そんで…
アキラ先輩
お、おめえ授業で習ったことよくそんなスラスラ言えるな!!
紙兎ロペ
笑。じつは後で先輩にマウント取りたくて、頑張ってカンペ作ってきたっす
紙兎ロペとアキラ先輩

よ坊さんからの一言

日本の歯科医療の歴史は160年前から!
お口の健康はいつの時代も幸せのカギ
よ坊さん

“歯”にまつわる
面白雑学

歯のイラスト
紙兎ロペ
アキラ先輩

宇宙飛行士イラスト

むし歯があっても治療してあれば問題はなく、歯に詰め物があっても大丈夫です。
宇宙飛行士は、打上げの前に、外れそうになっている詰め物はないか、飛行中に悪化しそうな歯はないか、歯科医師に検診を受けます。

宇宙空間で着る宇宙服の中は約0.3気圧に減圧されているそうです。
宇宙飛行士はこの減圧環境で作業をして、宇宙船の中では宇宙服を脱ぎ1気圧の中に戻る、ということを繰り返すのですが、もしむし歯や不十分な治療の歯があると、ひどい歯痛が起こる可能性がとても高くなります 。

もしも、宇宙で歯が痛くなったら、まず痛み止めの薬を飲み、それで痛みを抑えることができない場合には、フライトサージャン(医師)の指導の下、歯を抜く応急処置の訓練を地上で受けた他の宇宙飛行士が歯を抜く可能性があります。無重力の状態で歯を削るような治療をしたら、水分や削った粉が飛び散って大変なことになりますし、歯を削る装置は現状では宇宙にありません。

むし歯予防をすることは誰にとっても大切なことですが、 将来、宇宙飛行士を目指す方は、特にしっかりケアをして、できるだけむし歯をつくらないように頑張りましょう 。

紙兎ロペ
妊婦さんイラスト

これ、実は根拠のない都市伝説。一度作られたカルシウムが、母親の歯から溶け出ていくことはありません。ただ、つわりの影響で歯磨きがおろそかになったり、嗜好が変化することでむし歯が急に悪化することはあるよう。そのことがこの俗説を生むきっかけになったのかもしれません。妊娠中は赤ちゃんの骨はもちろん、歯の芽とも言うべきものが作られる時期なので、妊婦さんはバランスのとれた食事を心がけ、良質なタンパク質やカルシウムを十分とる必要がありますね。

アキラ先輩
人類はいつから歯周病に悩まされている?

なんと、旧石器時代の早期ネアンデルタール人(エーリングドルフ人)の顎の骨にはすでに、歯周病の跡があるのだとか。つまり人類は少なくとも1万年以上も前から歯周病と戦っているんですね。

最近では、猿人(オーストラロピテクス・アフリカーヌス人)の骨にも歯周病が見つかりました。猿と猿人の違いは、直立歩行と火の使用ともいわれますが、まさしく火を使うようになって以来、人類は歯周病に悩まされ続けているようです。

古代エジプト時代になると、歯周病はかなり一般的な病気となった模様。例えば古代エジプトのメレンプター王(紀元前十三世紀)のミイラのX線写真をみると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてなくなって歯が抜けてしまった状態や、歯がグラグラになっている状態が認められます。この王様は歯周病で歯を失ったと考えられ、きっと歯周病に悩まされていたことでしょう。

いろいろ調べてみると、身分の高い人ほど病状がひどいことから、食べ物に恵まれ美食をしていた人ほど歯周病にかかっていたと考えられます。つまり歯周病は食習慣に影響されていたんですね。

紙兎ロペ
歯ごたえって何?

食事を楽しんでいる時、「歯ごたえがあって美味しい」などと言いますよね。でもこの“歯ごたえ”って一体何なのでしょうか。

歯ざわりとか歯ごたえという感覚は、歯の感覚と、咀嚼筋(かむための筋肉)の感覚から成り立っていると考えられています。
歯の感覚とは、歯の表面のエナメル質で感じるのではなく、歯の根の周りをおおっている歯根膜の、圧力を感じるセンサーで感じるもの。いっぽう咀嚼筋の感覚とは、顎を動かす筋肉の中にあるセンサー(筋紡錘)が感じるものです。

筋肉の感覚はたいへん敏感。例えば階段を上っていて、高さの不ぞろいなところがあれば、目でみてもわかりにくいわずかな段差でも、すぐに歩く感じでわかりますね。それは足の筋肉の感覚が働いたからなのです。食べたものが歯に当たったことは、歯根膜のセンサーが知覚し、そのときの咀嚼筋にかかる力を、筋肉のセンサーで知覚します。それらの情報が大脳のコンピューターで総合的に判断されて、「歯ごたえが良い」とか「悪い」と感じるようです。さまざまな感覚が複雑に絡み合って感じる食の楽しみ。それもお口の健康があってこそですから、歯磨きや定期健診の受診など、日頃から口腔ケアを大事にしたいものでね。 

アキラ先輩
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紙兎ロペとアキラ先輩