お口と歯の健康最前線
体験しておこう!
「おうちで1日防災体験」
災害時を想定して、自宅で全てのライフライン(ガス・電気・水道)を使わずに1日過ごしてみる「1日防災体験」。
実際に体験してみることで改善点が見つかり、自分や家族に合う備えが見えてきます。
ここでは、災害時のオーラルケアを体験する方法をご紹介します。
災害時に困った時、乗り越えるには過去の経験がとても役に立ちます。
いざという時に困らないために、手軽にできる体験にチャレンジしてみましょう。
災害時の口腔ケアを体験しよう
<災害時のシチュエーション作り>
・下水を使わない(水を流さない)
1. 自宅にある食料で
災害時の食事を体験
非常食を食べる前に、自宅にある食材を活用することを考えてみましょう。
できれば、ガス・電気・水道を使わないで調理してみて、家族に必要な量の食事をどのように作れるか、挑戦してみましょう。
食事をした後に、どのような口腔環境になるかも再確認すると良いでしょう。
水は飲用のほか、調理にも使うことを忘れずに必要量を準備しておきましょう。
<チェック>
- 水の備蓄量は十分か?
- 自宅の食材は傷みやすいものから消費できたか?
- ライフラインが使えなくても工夫して調理できたか?
- 日常の食材で栄養バランスを意識したレシピを作ることができたか?
- 火を通して食べるものは十分に加熱して安全に食べることができたか?
- 備蓄食料の味、食感は問題ないか?
※きちんと噛んで飲み込めるかなど。 - 卓上カセットコンロは問題なく使えたか?
※ガスボンベの使用期限、乾電池の電池切れなど。
2. 食後に歯みがきを体験
水が少し使える時、水が使えない時のセルフケア方法を試してみましょう。
災害時、下水道が使えなくなると、水を流すこともできません。水やデンタルリンスは、紙コップに吐き出して、ティッシュを入れてゴミとして捨てましょう。
オーラルケア用品は、使用感、香味、サイズなどさまざま。この機会に新しい商品も試して、自分に合うものを選んでおきましょう。
<チェック>
- セルフケアは正しく行えたか?
- みがき残しなど不快感がないか?
- オーラルケア用品の使い方は正しいか?
※商品ラベルやWEBサイトで確認する。 - オーラルケア用品の使用期限は大丈夫か?
- オーラルケア用品の使用感や香味は問題ないか?
- 家族全員が災害時に使用できる用品を準備できているか?
監修/
石川県歯科医師会 会長 飯利邦洋先生
危機管理教育研究所 代表 危機管理アドバイザー 国崎信江先生
