セルフケアのススメ

知っておこう!
災害時のセルフケア

災害時にも、できるだけ普段に近いケアを行い、お口を清潔に保つことが大切。
水が使えないなど、さまざまなシチュエーションに合わせたオーラルケア方法を知っておくと、いざという時に役立ちます。
口腔環境を良好に保つためには、お口の体操や唾液腺のマッサージなども有効。
セルフケアマニュアルを印刷して防災リュックに入れておくのもおすすめです。

災害時のセルフケアマニュアル

⚫少ない水で歯みがきする方法

1. 約30mL(ペットボトルのキャップ2杯程度)の水を用意。
約30mL(ペットボトルのキャップ2杯程度)の水を用意
2. 水で歯ブラシを濡らして歯をみがく。
水で歯ブラシを濡らして歯を磨く
3. 合間に、歯ブラシの汚れを
ティッシュや
ウェットティッシュで拭き取る。
※みがくたびに汚れを拭き取る。
合間に、歯ブラシの汚れをティッシュやウェットティッシュで拭き取る

4. コップの水を少しずつ口に含み、2〜3回にわけてすすぐ。

⚫水が使えない時、
デンタルリンスで歯みがきする方法

1. デンタルリンス適量(約10mL)をお口に含み、
20秒ほどすすいでお口全体にいきわたらせたら吐き出す。

デンタルリンス適量(約10mL)をお口に含み、20秒ほどすすいでお口全体にいきわたらせたら吐き出す
2. 歯ブラシでブラッシングする。
歯ブラシでブラッシングする

3. すすぐ必要なく歯みがき完了。
※マウスウォッシュ(洗口液)は、
ブラッシング後の仕上げとして使用を。

⚫歯ブラシがない時

1. 食後に少量の水やお茶で
うがいをする。
歯ブラシがない時

2. ハンカチやティッシュで
歯の汚れを取る。
※仕上げにマウスウォッシュ(洗口液)
を使うと効果的。

POINT

歯みがきができない時、使い捨てのデンタルフロスや歯間ブラシがあると、虫歯や歯周病リスクの高い、歯と歯の間の歯垢を落とすことができます。平時に使い方をマスターしておきましょう。

次に、唾液の分泌を促すことで、口内環境を良好に保つ方法をご紹介します。
唾液には、口の中の汚れを洗い流して細菌の繁殖を防ぎ、虫歯や口臭を予防する作用があります。災害時だけでなく、普段のケアにも取り入れましょう。

⚫口の体操

「あ」「い」「う」と発音するように、口を大きく動かす。
「あ」「い」「う」と発音するように、
口を大きく動かす。

⚫舌の体操

口を開き、舌を出して上下左右に数回動かす。
口を開き、舌を出して
上下左右に数回動かす。

⚫唾液腺のマッサージ

耳の下、顎の下、頬を、さすったり揉んだり押したりして動かす。
耳の下、顎の下、頬を、
さすったり揉んだり押したりして動かす。

POINT

ガムを噛むことも、唾液がたくさん分泌され、ストレス解消や緊張感の緩和になるためおすすめです。シュガーレスガムやキシリトールガムを選びましょう。

監修/
石川県歯科医師会 会長 飯利邦洋先生
   一般財団法人サンスター財団 歯科衛生士 市川洋子さん