お口と体の健康対策
備えておこう!
災害時に役立つオーラルケア用品
災害の状況や使う人によって、必要なものは変わってきます。
以下の図表のワンポイントを参考に、自分に合ったオーラルケア用品を選んで備えましょう。
かかりつけ歯科医に、自分に合うものを相談してみるのもおすすめです。
いざという時に使えない、合わない、ということがないよう、事前に使用感を試しておくことも大切です。
災害時には大きな変化により心が傷つけられることが多く、日常と変わらない行動が心の安定につながります。
いつもの習慣として、使いながら備蓄していくことが大切です。
備えておきたい
「オーラルケア用品リスト」
(ペーストタイプ)
- 用途・特徴
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災害時も、歯ブラシでの歯みがきがケアの基本となる。
水を使える環境であれば、普段と同様のオーラルケアを。
トラベルセットは携帯性が高い。
- ワンポイント
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数本用意しておくと良い。
歯ブラシの保管に困る避難所では、キャップ付きのトラベルセットが便利。
歯磨き粉はすすぎに多くの水を要するため、断水時には不向き。
デンタルフロス
- 用途・特徴
- 歯と歯の間の汚れを除去。災害時、歯みがきができない状況でも、虫歯や歯周病リスクの高い、歯と歯の間の歯垢を落とすことができる。口臭・歯肉炎予防に有効。携帯性も高い。
- ワンポイント
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使い方に慣れが必要。
自分の歯間に合ったサイズで、使い慣れたものを準備。ゴムタイプの歯間ブラシは使い捨てのため、断水時、水洗いが不要で便利。
(液体ハミガキ)
- 用途・特徴
- 液体タイプの歯磨き剤。災害時、水が限られていても歯磨き粉の代わりに、口全体を洗浄・殺菌できる。ブラッシング前に使用し、使用後の水でのすすぎは不要。
- ワンポイント
- 刺激や香味の強さを事前に確認。上下水道が使用できない場合など、避難生活での衛生維持に有効。
(洗口液)
- 用途・特徴
- 歯みがきが難しい時の代用に。災害時、口臭や不快感を軽減し、気分のリフレッシュにも役立つ。
- ワンポイント
- 商品により効果・香味が異なるため、自分に合うものを準備。高齢者やお子さんには、低刺激のノンアルコールタイプがおすすめ。
- 用途・特徴
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お口の原因菌を殺菌・消毒できる。
避難所などでの口臭や、のどの荒れ・痛み・腫れなど不快感軽減に。
- ワンポイント
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飴感覚で手軽。災害時に乾燥しやすい口腔環境や、断水時に口腔内を潤し、清潔に保つのに役立つ。
容量を守り、摂り過ぎに注意。
・ガーゼ
- 用途・特徴
- 歯や歯茎、舌の汚れを拭き取れる。断水時やブラッシングできない時にも衛生管理が可能。
- ワンポイント
- 「口腔専用タイプ」を選ぶこと。入れ歯清掃にも使える。使用感を事前に確認しておくと安心。
- 用途・特徴
- 入れ歯洗浄に有効。使用時にはケース、水が必要。
- ワンポイント
- 使用に水が必要なため、断水時は使用できない。
- 用途・特徴
- 水やデンタルリンスでのすすぎなどに使用。衛生的に使い捨てできる。
- ワンポイント
- 紙製は耐久性が低く、長期使用には不向き。環境に配慮しつつ備蓄を。
防災リュック・車内・職場など、複数の場所に分散保管し、半年に1度使用期限などを確認しましょう。
監修/
危機管理教育研究所 代表 危機管理アドバイザー 国崎信江先生
一般財団法人サンスター財団 歯科衛生士 市川洋子さん
