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まとめ

歯科医療が対応できること
近年、将来、睡眠無呼吸低呼吸症候群が発生するリスクの高いと考えられる小下顎症(あごが小さい)の場合、あごの発育時期に適切な拡大、成長発育を促して、閉塞性の呼吸障害を早期に改善しておくという考え方が提唱されています。このことは、歯科医療界からも、咬合(かみ合せ)の安定性には、適切な呼吸、嚥下などの口腔機能が重要であると提唱してきたことと重なります。このことからも、歯科はこの分野でも今後、国民の皆様の健康増進のためにも歯科が貢献できるものと考えております。
睡眠医療に対する歯科の役割として、特に口腔内装置は、持ち運びが簡便で、患者さん自ら取り外しができることから、応用されていくものと考えています。また、根本的な治療法となる、顎顔面手術は、適応をしっかりと選べば劇的な効果が期待できます。
まずは、適切な医療機関を受診していただき、睡眠障害の診断を受け、口腔内装置の適応があるかどうかを確認した上で、紹介状を持って歯科医療機関を受診してください。

日本睡眠歯科学会 理事長 日本大学歯学部 口腔外科学講座
特任教授 外木守雄

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