Q5 矯正歯科治療は痛いと聞きましたが?
矯正装置を初めて入れた時や、装置を調整した後などに、歯がすこし浮いたような感じや、固いものが噛みにくかったり、痛みを感じる場合もあります。
程度は人によって様々ですが、通常2〜4日程度で治まる方が多いようです。最近の治療法の進歩により、以前よりは痛みなどの不快な症状は軽減してきています。
Q 6 通院の頻度はどれぐらい?
歯を動かしている間は、矯正装置の調節のため 1ヶ月に1回程度通院することが一般的です。
歯を動かし終わっても、歯は骨の中でまだ安定せず元の位置に戻ろうとしますので、治療後もしばらくの間、数ヶ月毎の程度で通院して、咬み合わせを管理してもらう必要があります。
乳歯から永久歯への交換期や、顎の成長の観察中には、 3ヶ月〜1年毎の通院となることがあります。
Q 7 食べ物に制限はあるの?
ほとんど普段どおりに食事ができます。ただし、かたい物(おせんべいや飴玉・氷の丸かじり)や粘着するもの(ガムやキャラメルなど)などは、固定式の装置を壊す恐れがありますので避けるようにしてください。
また、食べ物が詰まりやすくなりますので、歯磨きを丁寧に行う必要があります。
Q 8 装置をつけているとむし歯になりやすいの?
矯正歯科治療では、矯正装置を長期に装着するため、むし歯や歯ぐきの炎症、また口臭などを生じる可能性があります。
その対策として、歯科医師らによるブラッシングなどの清掃指導や食習慣の指導をしっかりと受け、いつもお口の中を衛生的に保てるよう、ご家族のご協力もいただき、ご自分の責任で管理することが大切です。
Q 9 歯を抜かなければなりませんか?
歯を抜くか抜かないかについての判断は矯正専門医にとっても大変重要なことです。歯を動かしてきれいにならべるには、そのためのスペースが必要です。
歯を抜かないで治療を行うときには、歯列の幅を広げたり、奥歯から順次後ろへ移動させたりしてスペース量を獲得しますが、アゴの大きさによってはその量は限られています。限界を超えてしまうと、かえって後戻りなどの弊害が起こることがあります。そのようなときに歯を抜くことがあります。
矯正医では、歯列模型やさまざまなレントゲンを用いて、歯のデコボコの程度やアゴの骨の大きさ・かたち、歯の萌出方向や位置などを確認し、審美的な面からも含め、患者さんの要望などと合わせて、総合的に診断します。
Q 10 後戻りがあると聞きましたが?
矯正治療で動かした歯は、元に戻ろうとすることがあります。したがって装置をはずした後にも、数年の間、保定装置などを用いて管理をする必要があります。この時期に保定装置の使用を怠ると、あと戻りが起ることがあります。
一方、矯正治療の経験の有無にかかわらず、加齢変化や歯周病などによって、歯ならびや噛み合わせは変わり続けるものです。そういった意味では、一生をかけて管理していく気持ちを持つことが大切です。
Q10 どれくらい費用がかかるの?
矯正歯科治療は、一般的に保険はきかず私費の支払いです。その費用は、医療機関、治療方法、期間により異なり、また地域によっても異なります。
しかし、唇顎口蓋裂を含む一部の先天異常が原因で生じた異常な噛み合わせの場合や、顎変形症 (アゴの手術を必要とする重度な噛み合わせの異常) と診断された場合にのみ健康保険が適用されます。ただし、保険適用の矯正治療は、一定の施設基準を満たし、必要な届出を行っている診療所で行っています。
治療のご相談時に、納得のいくまでお尋ねすることをお勧めいたします。
Q 11 どこに相談に行ったらいいの?
歯ならびや噛み合わせが気になったら、矯正歯科専門の歯科医院や大学附属病院の矯正歯科の受診をお勧めします。また、そのような複数の医療機関に相談され、セカンドオピニオンを求められることもよいでしょう。
日本矯正歯科学会では一般市民の皆様に適切な矯正歯科治療を提供するために、矯正歯科に関する充分な学識と経験を有する歯科医師を学会が認定しています。
学会が指定する研修機関 (大学病院等)において、5年以上の矯正歯科臨床経験を持ち、学会の審査に合格したものが「日本矯正歯科学会認定医」です。
さらに12年以上矯正歯科診療に専従し、学会の審査に合格した経験豊富な歯科医師が「日本矯正歯科学会専門医」です。
日本矯正歯科学会ホームページ上で、「日本矯正歯科学会認定医」ならびに「日本矯正歯科学会専門医」を検索することができます。
(日本矯正歯科学会 http://www.jos.gr.jp/search/index.html )
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科咬合機能矯正学 教授 相馬邦道
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