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<4> 褐色になっている

メラニン色素沈着症

メラニン色素沈着症  

頬粘膜、舌、下唇に見られるメラニン色素沈着症です。
悪性黒色腫よりも褐色であることが多い。 先ほどの悪性黒色腫との鑑別が必要であるが、これは治療の必要性はない。また、全身の疾患の分症状としてこの様な状態が見られることもあるので、一度は専門医の受診をするのが良いと思われます。


<5> 黄褐色

フォーダイス斑

フォーダイス斑  

頬粘膜の異所性皮脂腺です。
胎生期に皮脂腺が頬粘膜内に迷入したものです。写真のように、黄色の小斑点が頬粘膜に散在します。自覚症状はなく、治療の必要もありません。

 

4) その他

 口の中の粘膜に病的な変化がないにもかかわらず、口の中に痛みを感じることがあります。その中には、真菌などによる感染が痛みの原因として考えられる場合と、舌痛症(Burning mouth syndrome)とよばれるものである場合が含まれています。

 口腔カンジダ症は先に示したような症状が見られるのが一般的ですが、そうでない場合でも口腔内の不快症状(ヒリヒリ感、あれた感じ)の原因となっている可能性があると考えています。

 舌痛症は、更年期に相当する年齢の女性に好発し、口腔内の灼熱痛を主な症状として、他覚的には症状が認められないものです。これに関しては、ストレスや不安など精神的要因が関わっていることが多く、その様な治療も必要となります。

終わりに

 口の中は観察することが簡単です。その上、口の中は感覚が鋭いので、小さな異常に気付くのも早いのです。ある程度病変についての知識があれば、どの様な状態かを判断することも可能でしょう。しかしながら、医療施設を受診するこの様な患者さんの中にはまだまだ病悩期間(病気を自覚している期間)が長い方がいらっしゃいます。口の中に異常があるときは、まず自分で口の中を観察して、専門医を受診する必要性を自覚して下さい。そして、できるだけ早く専門医の診察を受けてください。この項がその一助となれば幸いです。

臨床資料提供 

愛知学院大学歯学部附属病院口腔外科第二診療部
豊橋市民病院歯科口腔外科

 

愛知学院大学歯学部口腔外科学第二講座 教授 下郷和雄 講師 深野英夫

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